黒い賭博師 ダイスで殺せ（１９６５年）
なんとなく思い立ち、アマプラでタダで見れる小林旭の“賭博師（氷室浩次）シリーズ”を見始め、途中で頓挫した時もあったけど、なんとか7作目までたどり着く…残すは、過去に鑑賞経験がある8作のみ。初見になるのは、これが最後なんだな、ちょっと寂しい…でも、8作目の内容もほぼほぼ忘れてるので、初見とそう大差ないかもしれない（笑）ってなわけで、シリーズ7作目の「黒い賭博師 ダイスで殺せ」を鑑賞。やっぱり鑑賞経験があったひとつ前の6作目「黒い賭博師」の直径の続編というスタイルであり、やっぱり6作目からのコミカル路線が強めな作品だった。
日本進出を企む国際賭博団の楊を倒したギャンブラーの氷室浩次…その氷室に復讐するため、賭博団は新たな刺客、“殺し屋”の異名を持つギャンブラー、ヌイ・サップを新たに送り込むことに！一方、氷室は…知人のイカサマ賭博師キッドの家に身を寄せていたのだが、そこへキッドが世話をしているノン子という女の子が賭博団に捕まったという報せが！実は賭博場に出入りしていたノン子がその腕前を見込まれてしまったらしい…このままではマカオに売り渡されてしまう。氷室はノン子を解放させるため、組織のボス何明巴の元へと乗り込んでいくが…。
初鑑賞だった1～5作目…特に1～3作目あたりは、鑑賞経験のあった6作目、8作目に比べると、だいぶシリアス度が高めの作品でして、本当に同じシリーズなのだろうか？って思った。ほかのシリーズものと混同して、なにか自分で記憶違いをしていたのかと思ったんだけど、6作目を再鑑賞して…オイラの知ってる“賭博師シリーズ”のノリだと安心したんだよね。その作風も、そしてストーリーなんかも継承した直径続編の7作目「黒い賭博師 ダイスで殺せ」。そうか同じ“賭博師シリーズ”でもタイトルが“黒い賭博師”になってるものは、こういうテイストなんだな…。
6作目で旭が倒した国際賭博団…その賭博団の本拠地マカオから、新たな刺客・二谷英明（日本語が喋れる外国人）が送り込まれてきて、旭と火花を散らす。前作で旭が倒した国際賭博団は、ほんの一部でして、仲間や関係者がまだまだいっぱい日本でも暗躍している。ある日、旭の知り合いのイカサマ賭博師（通称キッド）谷村昌彦が拾って世話している自閉症気味（今のご時世、センシティブにならないよう言葉を選んじゃうよなキャラ…表現が難しい）の女の子、でもギャンブルの才能はある長谷川照子が、ひょんなことからヤクザの目に留まり拉致られる。
それは、あまりにもカードさばきがうますぎて、旭（氷室浩次）の仲間なんじゃないかと疑われたから…結果的にその通りでして、女の子は騙されて、知らない間にマカオのボスの元へと連れていかれてしまう。そのボスが…例の賭博団の一味でして、女の子を利用して旭を倒そう計画が始まる。そこまで大きな計画が動いてるとは思わず、ボスの元へ乗り込んでいって、純粋に女の子を取り戻そうとする旭。しかし…ギャンブル勝負には勝つんだけど、なかなか女の子を取り戻すことができず、だったらっていうので、逆にボスの女を拉致して人質にする作戦に出る。
しかーし、人質の女が…旭の魅力（もちろんいい関係になる）に負けて寝返る（笑）このあたりからだんだんと話もおかしく、ややこしくなっていく。旭には“ママ”と呼ばれている“追っかけ”のクラブママがいて（前作にも登場してるけど、女優さんが違う人？）、人質の女と鉢合わせ…案の定、女同士の戦いも始まる。そのあたりは適当にあしらいつつ、捕まってる女の子をなんとか助け出そうと、あの手、この手で頑張る旭。時に、敵の罠にはまって、拷問にかけられてしまったりもするが…子分が助けに来たり、ヘリコプターを奪って逃げたり、大活劇が繰り広げられる。
最後は…ボスが所有する“毒ガス島”で模様されるギャンブル大会に乗り込み最終決戦！初期作品に比べると、緊張感半分のギャンブル勝負を挟み、ドリフオチみたいばドタバタ。かと思いきや、二谷英明との最後のギャンブル勝負は、拳銃を使った命がけの撃ち合いと…ギリ、かっこいい見せ場もあったり。途中で出てきたビリヤード勝負なんかは、このシリーズの中では、新機軸の方か？由利徹、左卜全など…ところどころ破壊力高めな脇役が出てきて、コメディ色をより強くしていた。天坊準演じる旭の子分“チョンボ”もなかなかのキャラクターだったな。
監督：江崎実生
出演：小林旭 二谷英明 弓恵子 長谷川照子 小高雄二 天坊準 谷村昌彦 由利徹 左卜全 市村俊幸
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