またもや、随分と時間が経ってしまいました。。。
やっと、マスクの話に入りますが、聞くところによると日本もやっとインフル騒ぎが鎮火してきたようですし、この話題もすでに古い域に入るんでしょうね。
でもせっかくなので、他の情報と共に書き残したいと思います。
マスクをする理由は感染予防ですが、
そもそもインフルエンザの予防にマスクが有効なのかという話。
って、ここからの話は、インフル情報を摑んでいる人なら誰でも知ってる話ですが、話のつなぎのつもりで書きますね。
(ここから書く感染経路の情報は、色んなところに引用されてる情報の、パクリです)
インフルエンザは、飛沫感染。
読んで字のごとく、咳やくしゃみ(に含まれる粒子)などで感染。
空気感染とは違いますよね。
飛沫感染のインフルエンザは、咳・くしゃみなどの
大きな粒子(
5µm以上)で感染するので、感染者が
1m以内に来た場合に感染しうる。
対して、空気感染は、
小さな粒子
(5µm未満)が空気中を浮遊して感染するので、感染者が
5m以内 にいれば感染しうる。
なので、インフル予防のマスクは、1m以内にいる人が感染者だった場合に有効。
そういう意味では飛行機や混雑する電車などでの使用は有効だと思います。
でも、有効なのは、完全に感染経路の鼻や口を覆った場合。
なので、日本で最も使用されている
市販の白いマスクなどは、横(頬の部分)が完全に閉じていませんし、鼻の部分も個々の鼻の高さに合わせて密着していませんから、防止という意味では
不完全です。
さらに、アメリカ政府がマスク使用を奨励しない理由に、以下があります。
① マスクの付け外しの際、マスクの内側を指で触っても、その指を洗わないまま他のものに触る。
インフルは咳やくしゃみで移ることを考えると、マスクの内側は菌の温床。
その内側を触った指を洗わず、他の人に触ったら。。。
または、その指でさわったパソコン(唾がついてる)に、他の人が触わり、その人がその指で自分の目をこすったら。。。?
② マスクをしているという安心感で、外出が増えて菌が更にばらまかれる危険性。
これは日本人には当てはまらないかもしれないですね。
調子に乗りやすいアメリカ人向け、と思います。
他にもマスクに対する浸透性の違いとか、マスクをしていると防犯上に問題があるとか言われていますが、個人的には、どうせマスクをするなら密着性のある、結核病棟で使用されているようなブルーのマスクをする方が防止と言えると思いますし、
マスク周囲のワイヤーを湾曲させて、顔に密着させる。
あとは、言われている手洗いを、もっと徹底させた方がいいと思います。
未だに石けんを使わない人、不特定多数が使用する固形石けんしか置いていない職場、洗った後に共同のタオルで手を拭く人、せっかく綺麗になったその手で、汚れた蛇口を止めたり、ドアノブを触って開けてしまう人。。。
これは全くの個人的な意見ですが、アメリカ人がインフルに対して冷静である一番大きな要素は、日本以上に予防に対する姿勢が盛んだからと思います。
国民皆無保険がないこの国は、一般的に病気を予防する考えが浸透していて、市販で買える薬の種類も膨大です。
秋になると、薬局ではインフル予防接種の張り紙が貼られ、簡単に受けられます。
実費ですが、$30(約¥3,000)程度。
日本はいつの頃か、かの小児科の大教授が 「予防接種に意味なし」 と言い放って以来、すっかりインフル予防接種は廃れてしまいました。
予防接種は実費だから勿体ないと受けず、インフルにかかって初めて大騒ぎする親たちを毎年みている友人の小児科医は、『だから予防接種うけてよって、いつも言ってるのに...』 と嘆いてます。
もちろん季節インフルの予防接種が、新型に効くと書いている訳ではなく、そういう 『やれることはやったし』 みたいな姿勢が大切なんじゃないかな~、と思う訳です。
かといって私は今のアメリカを支持するつもりは全くありませんし、
この方のブログ記事
にも、頷かされているくらいです。
こうしたアメリカ陰謀説が本当なら、中国などがアメリカからの豚肉輸入を中止する中、『豚肉は関係ない』 と輸入し続け、オバマ大統領から感謝される日本、タミフルをたんまりと購入する日本、そして、新型インフルに世界一踊らされている日本。
今回に限らず、偏った報道による混乱に、嘆いている日本人は多いと思います。
報道にいたずらに乗らされるのではなくて、きちんと吟味して個人の姿勢を貫くこと。
くだらない番組を観て無駄に視聴率をあげ、低俗な番組をますます勢いづかせないことも、個人が出来るささやかな抵抗のように思うのですが。
関連事項をまとめて全部書こうとしたら、こんなに長くなってしまいました。
長文をよんでくださって、ありがとうございました。