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◆すべてのJ-POPはパクリである/マキタスポーツ

 正直言うとたまにケンミンショーの山梨県代表で見かけるくらいで本業のことはよく知らない人なんですが、数あるJ-POP分析書(しかもそこそこ最近発行)のひとつとして興味深く読みました。コード進行のカノンとか歌詞によく使われる単語とかは結構有名な話として、後半部分のモノマネの分類とノベルティーソングの解説の部分が独特な視点で結構面白かったです。企画モノとまではいかないけど、他者との差別化のためにわりと強めなコンセプトを設定するのはJ-POPの特徴かもしれないなと。その際過去からお題を拝借してくることを彼流に「パクリ」と言っているのかも。最近ちょっと似てるだけでパクリ批判が巻き起こるけど、こういう視点で音楽を聴いていけば楽しいのになあと感じました。

 

◆新型コロナウイルスの真実/岩田健太郎

 新型コロナに関する書籍もここ3ヶ月ほどほどで一気に増えた感じです。取材~執筆~原稿完成~印刷製本に一定の時間がかかることを考えてれば、少しでも早く状況や見解をまとめて出したかったんだろうなと。そのため、未知のウィルスに関して日々わかることが増えていく1章、2章や、日本社会の今後を語るのはまだ時期早尚な4章ではなく、ダイヤモンドプリンセスでたちまち追い出された3章が今回最も書きたかったことかと。無知な官僚や政治家の対応にはぞっとした一方、彼がやってることも週刊誌の現場潜入レポートと変わらないところがあり全面的に受け入れていいか微妙な部分も。1回目の緊急事態宣言解除あたりまで日本政府がよくやっていたと思うのは同感ですけどね。