自殺者の数が高止まりしている。昨年は、3万2325人で
7年連続で3万人を超えた。動機別では、健康問題が1万4786
人で最も多く、経済・社会問題が7947人で続く。一方で、
若者の集団自殺も無視できなくなっている。この点を取り
上げてみたい。
『くくの心』はインターネットを通じて見ることができる。
トラックバックやブックマークなどにより、さまざまなブ
ログにいくこともできる。だが、同じネットでも使い方に
よっては死に導くこともある。自殺を呼びかける掲示板も
その一つだ。
初対面同士の人が一緒に自殺するケースが増えていると
いう。宮城県の24歳の男性と北海道の15歳の少女は、死に
場所を探している途中、警察に発見された。少女は、「これで
死ねなくなったなという気持ちと、助かってホッとしている気
持ちが半分かな」と語った(『朝日新聞』2005年6月5日朝刊)。
後半の「助かってホッと」の部分は注目に値する。100%死のう
とは思っていなかったのだ。もしかしたら、助かるかもしれな
い。こうした心理状態に、光を見出せないだろうか。自殺願望の
ある人を色眼鏡で見るだけでは、何の解決にもならない。
ネット特有の環境により、「ゾーン」に入っているのではな
いだろうか。最初は、なにげなく自殺サイトをみていた。しかし、
次第に深入りする。さらには、「やはり死ぬしかない」と思い込む。
最後は志願者を集い、決行してしまう。ここには、生身の人間の
介入がない。思いがエスカレートしても、止める手立てがない。
「ゾーン」に入ってしまうと抜け出すのは難しいのではないか。
「自殺はいけない」と口で言うのは簡単だが、予防するのは容易
ではないだろう。
集団というのも、悪影響を与えていると思う。6人で集団自殺を
行うことになったとする。その中のCさんは、当日になって急に死
にたくなくなった。だが、他の人のことを考えれば、一緒に行くし
かない。土壇場で揺れる心理状態を他者に合わせてしまう人もいる
のではなかろうか。人間の心は日々変化する。今日は死にたくても、
明日になれば生きたくなることも多々ある。内面の変化をどうキャ
ッチするか。今後の重要なテーマになるのではないか。
個人の問題といってしまえばそこまでだ。一方、自殺願望を持つ
人からすれば、「手助け」などというのは大きなお世話と感じるか
もしれない。交わることのないレールをどう近づけていくのか。3万
という数字が深刻なものであることは確かだ。
←ありがとうございます!
7年連続で3万人を超えた。動機別では、健康問題が1万4786
人で最も多く、経済・社会問題が7947人で続く。一方で、
若者の集団自殺も無視できなくなっている。この点を取り
上げてみたい。
『くくの心』はインターネットを通じて見ることができる。
トラックバックやブックマークなどにより、さまざまなブ
ログにいくこともできる。だが、同じネットでも使い方に
よっては死に導くこともある。自殺を呼びかける掲示板も
その一つだ。
初対面同士の人が一緒に自殺するケースが増えていると
いう。宮城県の24歳の男性と北海道の15歳の少女は、死に
場所を探している途中、警察に発見された。少女は、「これで
死ねなくなったなという気持ちと、助かってホッとしている気
持ちが半分かな」と語った(『朝日新聞』2005年6月5日朝刊)。
後半の「助かってホッと」の部分は注目に値する。100%死のう
とは思っていなかったのだ。もしかしたら、助かるかもしれな
い。こうした心理状態に、光を見出せないだろうか。自殺願望の
ある人を色眼鏡で見るだけでは、何の解決にもならない。
ネット特有の環境により、「ゾーン」に入っているのではな
いだろうか。最初は、なにげなく自殺サイトをみていた。しかし、
次第に深入りする。さらには、「やはり死ぬしかない」と思い込む。
最後は志願者を集い、決行してしまう。ここには、生身の人間の
介入がない。思いがエスカレートしても、止める手立てがない。
「ゾーン」に入ってしまうと抜け出すのは難しいのではないか。
「自殺はいけない」と口で言うのは簡単だが、予防するのは容易
ではないだろう。
集団というのも、悪影響を与えていると思う。6人で集団自殺を
行うことになったとする。その中のCさんは、当日になって急に死
にたくなくなった。だが、他の人のことを考えれば、一緒に行くし
かない。土壇場で揺れる心理状態を他者に合わせてしまう人もいる
のではなかろうか。人間の心は日々変化する。今日は死にたくても、
明日になれば生きたくなることも多々ある。内面の変化をどうキャ
ッチするか。今後の重要なテーマになるのではないか。
個人の問題といってしまえばそこまでだ。一方、自殺願望を持つ
人からすれば、「手助け」などというのは大きなお世話と感じるか
もしれない。交わることのないレールをどう近づけていくのか。3万
という数字が深刻なものであることは確かだ。

いつもありがとうございます。最後の一線を越えるか否かでは大きく違います。その意味でも、踏みとどまった人の話を聞くのは参考になるのではないでしょうか。思い込みや偏見をなくす第一歩になるかもしれません。
自殺を考える人は心が定まっていない、ふらふらしている状態。そこにネットは、助けてくれる時もあるでしょうが、時には背中を押しますね。心が定まっていない人にとって、ネットは異世界にのめり込む危険がある時が、多々あるように思います。
ネット上の喧嘩でイヤになって死を選ぼうとするのは、私のようなblog作成の目的の人にとってはまったく本末転倒なことなのですが。
他にも心の病気でHPを持っている人はたくさんいますが、決して死ぬ仲間を募るために作ったのではないはず。
>まつまるさん
はじめまして。
「自殺する仲間を求めている時点で、生に執着している」というのは、むしろ逆に思います。生きているけれど死に執着していて、でも現実に一歩が踏み出せないから、踏み出すための手段と思います。私は見知らぬ人と死にたいわけではないですけれど。でも大親友となら、やはり一歩が踏み出せると思います。
>tsuyoshiさん
具合が悪いのでしょうか。ゆっくり休まれてください。。
>ぴのこさん
ご意見どうもありがとうございました。