哲学の科学

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物事と人生の関係について(7)

2021-10-02 | yy79物事と人生の関係について


テレビを見ていると自由民主党総裁の党内選挙が始まっていて今回は派閥投票をやめて自由投票にするとか、地方党員の人気の影響とかの推定をコメンテーターが懸命にしゃべっています。四人の候補者が横並びでのテレビ討論会なども放映しています。真剣な顔がアップになるし、数日後に結果が出るので、見ている側としては競馬と同じくらい面白い。一か月後に衆議院選挙があるので党首選びに投票する各議員も真剣だということです。
たしかに議員としての自分の人生がかかっているとなればぜひ自分の票集めにプラスになる党首の顔が欲しいでしょう。派閥の仲間や親分の力が大きくなるような投票もしなければなりません。皆さん事前にツイッターで支持候補を表明するほうがよいでしょう。それらを読んで下馬評を語るのも楽しい。
候補者の政治家たちは、自分が総理大臣になってあれこれをしたい、と政見を述べています。国家と国民への愛を語っています。
しかしこれは国民が決める選挙ではない。国民ができることは、選ばれたその党首を掲げるその政党を数十日後の総選挙で追認するかどうかだけです。
私たちは、ではなぜ、この党首選挙に関心を持っているのか?総理大臣がだれになるかによって、私たちの人生はどう推移し変遷するのか?
首相決定以降、あるいは総選挙の後、国民あるいは外国からの政府与党の信頼度はどうなるのでしょうか?まず株式市場はまっさきに動くでしょう。どの会社の景気がよくなるか?どれが買いでなにが売れるか?財政はどうなる?それで家計はどうなる?結局、社会のもろもろのシステムはどう変わっていくのでしょうか?先に読んで少しでも損を少なくしたい。だれもそう思います。
テレビでの公開討論会などを見ると、この保守党も現代的に透明化してきたなと思えます。筆者の若い頃もずっとこの党が支配政党でしたが、内部が深い闇に見えて巨大な権威というか不気味感がありました。今の首相候補者たちは身の回りも頭の中もすっかり見せましょう、という姿勢が現代では好ましいと知っているようです。全員が若い世代の活性化、未来志向などと言っていますので、これでは野党は苦しいでしょう。
与党の人々もイメージチェンジが求められていることははっきり分かっているようです。政党とマスコミはともに改革を唱えながら、種々のフェイントを交えて互いにパフォーマンスを披露せざるを得ません。結果、前後しながらも徐々に世代交代が進むでしょう。それが国全体の若返りにつながるかどうかが国民の関心事です。
うまくいってもその変遷は二年三年かかる。私たちの人生にとって三年は長い。それでも期待が持てるとすればそれが総選挙での投票に影響する。各政治家は今回もそれで行動を決めた、といえます。







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