1月の読書メーター
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ナイス数:41

本のエンドロール (講談社文庫)本のエンドロール (講談社文庫)感想
普段、奥付を意識して開いたことがなかった気がします。本好きの一人として、普段から本を生み出して下さる方々に対する感謝の気持ちはあったものの、これほどの作業を経て生み出されていることを知りませんでした。改めて感謝です。電子書籍ももちろん利用していますが、個人的には紙の本が大好きです。ページをめくる瞬間のワクワク感や手触りは、紙の本ならではの楽しみ。それに、読み終わった後、改めて表紙を眺めながらあれこれ考える時間もすごく好きです。これからも、ずっとずっと紙の本が生まれ続けてくれることを願っています。
読了日:01月31日 著者:安藤 祐介
さよならも言えないうちにさよならも言えないうちに感想
シリーズもついに4作目!しかも、今回はこれまでと少しだけ雰囲気が異なっていた気がします。厳しい条件が山盛りで、しかも、実際に起こった出来事の結末を変えることは絶対にできない。その時点で、私なら心が折れてしまいそうです。そもそも、過去と向き合うには勇気が必要だと思う。この席に座ることができるのは、現実を受け入れ、それでも何かを変えたいと強く願い、更に過去と向き合う勇気を持った人・・・ということなのかも。そんな人たちだからこそ、短い再会の中から何かを得ることができるのかもしれませんね。
読了日:01月21日 著者:川口俊和
ヒトごろしヒトごろし感想
大好きな歳さまを、敬愛する京極先生が描くとどんな感じになるのか、ワクワクしながら読み始めたのですが・・・・序盤で脱落してしまいました。歳さまのシリアルキラーぶりがあまりにもリアルで、読みながら吐きそうになってしまって・・・(TωT) 京極先生、ごめんなさい。またいつか、機会があれば再読したいと思います。
読了日:01月15日 著者:京極夏彦
流人道中記(下) (単行本)流人道中記(下) (単行本)感想
小さかった疑いは、やがて確信へと変わり、最後にその正しさが証明されたのですが・・・真実が明かされても、どうすることもできない現実だけが残されてしまいました。旅を通して乙次郎が成長したことは、恐らく玄蕃にとっても嬉しかったと思うのですが、でも、それだけ。彼のしたことが間違いだったとは思わない。でも、あまりにも報われない。その悔しさや悲しさだけが胸の中で渦巻いています。きっと、この先ずっと忘れられない作品になりそうです。
読了日:01月14日 著者:浅田 次郎
流人道中記(上) (単行本)流人道中記(上) (単行本)感想
冒頭だけを読むと、玄蕃は「不埒な罪人」としか思えない。でも、人生経験が浅い乙次郎をさりげなくサポートし、旅先で偶然出会っただけの人々さえも蔑ろにしない玄蕃の姿からは、とても不義密通を働くような人間には見えない。浅田先生のことだから、きっとどこかに「隠し玉」があるんだろうなぁ・・・☆ それが何処で出てくるのか楽しみにしながら読み進めたいと思います。
読了日:01月07日 著者:浅田 次郎
ポーの一族 秘密の花園(2) (フラワーコミックススペシャル)ポーの一族 秘密の花園(2) (フラワーコミックススペシャル)感想
本作では知ることの出来なかったアーサー卿の人となりに触れることができて、とても興味深いシリーズでした。本作を読んだ時のアーサー卿の印象は、クールで人嫌いというイメージだったのですが、全然違っていて、それが面白かったです。孤独と後悔に苛まれ続けた人生。だからこそ、エドガーと何か通じるものがあったのかもしれませんね。長い時を経てそっと置かれたピースによって、これまで抱いていた本作の印象も少し変わった気がします。また違う形で彼らと再会できることを願っています。
読了日:01月03日 著者:萩尾望都

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