「ポケっと。」オープン | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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久しぶりに、彫刻の森美術館へ行ってきました。

 

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箱根の山を望む7万㎡の広大な敷地に、
ロダンやムーアといった彫刻家の作品が120点ほど展示されている、

日本では初となる、世界的にも珍しいオープンエアミュージアム (野外美術館) です。

密になる心配がないこともあって、平日にも関わらず、

多くの家族連れやカップル、観光客でにぎわっていました。

(にぎわっていましたが、ソーシャルディスタンスはバッチリ保たれています!)

 

 

さて、そんな彫刻の森美術館に足を一歩踏み入れて、

まず目に飛び込んでくるのが、カール・ミレスの 《人とペガサス》 です。

 

 

 

台座の高さは、実に19m!

美術館の中でも屈指の高さを誇る作品です。

そんなに高いと、メンテナンスとか大丈夫なのだろうか?

と、かねてより疑問だったのですが、

なんと1年に1回、高所作業車を使って、メンテナンスをしているとのこと。

僕が訪れたちょうど1週間前に、その作業が行われたそうです。

というわけで、《人とペガサス》 は今が1年の中でもっともキレイな状態。

見頃ですよ。

 

 

さてさて、この 《人とペガサス》 の裏側には、

地形の高低差でできた秘密基地のような空間があります。

そんなエアポケットのスペースを活用した休憩エリア、

「ポケっと。」 が今年4月に、しれッと (?) オープンしていました。

 

 

 

 

斜面に設置されたカラフルなチェアは、

ベルギー発の家具ブランドsixinchによる特注品。

 

 

 

ポリウレタンと特殊樹脂でできており、

座ってみると、身体をしっかりと包み込んでくれます。

人をダメにするクッションよりは、弾力性があり、

身体の芯からふにゃふにゃすることはありません。

人をギリギリダメにしない絶妙なチェア。

ぽけ~っと休憩できること請け合いです。

星星

 

また、「ポケっと。」 には、アート作品が3点設置されています。

(うち1点は、6月下旬に設置予定)

一つは、松原成夫さんの 《宇宙的色彩空間》 です。

 

 

 

作品の間に立ったり、枠の中に入るのもOK!

そのカラフルな見た目もあり、

インスタ映えすること必至の作品です。

そのカラーから、昔懐かしのおもちゃ、

レインボースプリングを思い出してしまいました。

 

 

それと、もう1点設置されているのが、《オクテトラ》 という作品です。

 

 

 

 

実はこちらの作品は、現在東京都美術館で回顧展が絶賛開催中の・・・・・

 

 


イサム・ノグチが、子どもが楽しめる遊具として制作したもの。

中に入ってくぐったり、丸い部分から身体を出して遊ぶことができます。

もちろん大人が体験するのも可能ですが、

子どもの身体に合わせて制作されているため、

中をくぐるのは、意外としんどいものがありました。

ぽけっと挑むと、身体が悲鳴をあげるかもなので要注意です。

 

 

ちなみに。

1年ぶりに彫刻の森美術館を訪れたら、

こんなミュージアムグッズが誕生していました。

 

 

 

彫刻の森美術館限定デザインのバスクリンきき湯です。

ツムラの日本の名湯とか、クラシエの旅の宿とか、

箱根の温泉の素があるにもかかわらず、あえてのバスクリンきき湯。

このチョイスがさすが彫刻の森美術館です。

 

 

それから、最後に。

大人なら見過ごすべきでしょうが、

どうしても性格的に見逃せなかったものをご紹介させてくださいませ。

美術館の出口付近に、『浅田家!』 のポスターが貼られていました。

 

 

 

なんでも彫刻の森美術館と、

写真家の浅田政志さんとは関係が深いそうで。

その縁でこの映画のポスターが貼られているようでした。

で、そのポスターの下には、こんなインフォメーションが↓

 

 

 

黒木華と黒木瞳。

確かに字面は似てはいますが、間違えちゃダメ。ゼッタイ。





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