対中非難に答えない河野氏

皇紀2681年(令和3年)9月23日

対中非難決議、総裁候補3氏「採択すべき」 河野氏回答せず

自民党総裁選(29日投開票)に立候補した岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行は22日までに中国政府による諸民族への人権侵害行為を非難する国会決議について「採択すべきだ」との考えを示した。…

(産經新聞社)

 河野太郎ワクチン担当相は、なぜ人権問題について回答すらしないのでしょうか。このような政治家は、今や先進諸国に於いて認められません。

 この質問にも答えないという態度がもはや二十日記事で指摘したことに政策上の影響を受けている証左です。河野氏個人の「政治活動」は、首相でも閣僚の一人でもない立場でどうぞご自由に。

 河野氏を巡っては「毛沢東バッヂをつけていた」というデマが流されていたらしく、一部にそれを信じた方もおられたようですが、流石にそのような話は私も聞いたことがなく、ほとんどの人は信じなかったにも関わらず、わざわざ報道権力がデマであると取り上げたようです。

 これほどくだらないことを伝えている暇があるなら、なぜ日本端子の件を取り上げないのでしょうか。未だに報じないのは、報道権力自身が屈中の徒どもだからでしょう。

 野田聖子幹事長代行が「本来リベラルはこうあるべき」と対中非難決議に賛成を示したのは、公平に評価して大変立派(リベラルの本分として全く同感)でしたが、岸田文雄元外相と河野氏のように外相経験のない高市早苗前総務相(元政務調査会長)が台湾の蔡英文総統とリモート会談に臨んだのは、これ以上なくご立派でした。

 ただ気になりますのは、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟申請を巡るわが国のあるべき姿勢です。

 四人の総裁候補は、まだこの件について述べていませんが、ともすれば中共への当てつけでこれを歓迎してしまいかねないのが保守論壇の弱点と申せましょう。

 先に答えますが、中共も台湾も加盟を認めるべきではありません。そもそもTPPは、対中包囲網とは性質的にも一切無関係であり、米国が抜けてくれたお陰でわが国の被害は小さくなりましたが、もともとわが国も加盟すべきでなかった代物(最初の自民党の公約が正しかった)です。

 まして何度も申してきましたが、台湾企業の多くが既に中共に呑まれています。蔡総統は、台湾の意地で中共の出方を探りたいのでしょうが、共に認めない方向で加盟国が一致するよう、わが国が主導しなければなりません。

 これは、日台友好の原則とは別に、わが国の製造業に与える影響を国益に照らし合わせて考えてほしいのです。保守論壇が決して間違えてはなりません。

 台湾に対しては、世界保健機関(WHO)加盟など他に協力すべきことがあり、高市氏にも是非気をつけていただきたい点です。

 首相になっても、蔡総統と会談してください。

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『対中非難に答えない河野氏』に2件のコメント

  1. きよしこ:

    100歩譲って日本端子やら野田氏の夫の来歴のことは報じられないにしても、現職の台湾総統と次期総理候補がリモートで会談を行った事実を国民に伝えないのは、それこそ我が国の報道権力が中共の傀儡であることを証明しています。
    TPPに関しては一部の識者が中共や台湾が加盟したがっている(こういう時だけ都合よく台湾の名前を出すな!)ことを理由に正当化する動きもありますが、国同士の交流と経済貿易面での交渉は分けて考えねばなりません。
    「台湾が加盟したがっているなら有益な協定なのだろう」などといった甘い考えではわざわざこちらから中共に付け入る隙を与えるようなもので、いわゆる保守派と呼ばれるような方々にもそういった考えの人が少なくないのが非常に気掛かりです。

  2. 八百万の神の自由:

    TPPの件、同感です!
     コロナ禍や大東亜戦争で学んだのは、貿易が止まっても自国で生産、供給できる体制を保つ事。

     一刻も早く、財政破綻論を破棄し、高市氏の「インフレ率2%迄、PB(プライマリーバランス)規律凍結」で積極財政に大転換し、
    内需主導の経済構造に戻すべきですね!