久々の三列シート車の話です。日産の車を取り上げること自体がかなり久しぶり・・・
日産って、新型車両が出ることが少ないので、自然とこのBlogで取り上げる回数も減ってしまったんですよね。
私は、三列シート車が嫌いです。なので、このセレナも・・・何も期待していませんでした。
イベントごとでどうしてもこの手の「背が高いミニバン」が必要になって手配しただけだったので。
まあ、さすがです。背が高くて、真四角なボディなので、各席も荷物室も余裕があります。
サイドガラスに「網戸」があって、日差しを防ぎながら視界が確保できているのがすごく便利でした。
まあ・・・エルグランドだったら、三列目のシートもそのままで、荷物も置くことができたのでしょうが・・・
ひとまわり小さいこのセレナの場合は、三列目はさっさと折り畳んで、一日使っていました。
折り畳み作業がね・・・ちょっと手間取った。どうやって座席を片付けるのか分かりにくくて。
ただ、この車両の場合は、ちゃんと小さな固定用フックがあったので、(そのフックを引っ掛ける位置が分からなくてウロウロしたんだけど。)走行中もトヨタ車のように後方からバタバタ座席が揺れるような音が出なかったです。
この手の車両が嫌いな理由は、挙げればキリがないのですが・・・なんと言ってもこの大きなリヤゲートがね。
皆さん、よくこれを開閉しているなあ・・・と。すごく重いですよ。これ。ゲートが大きい分。
で、途中で気がついたんです。
なん・・・だ・・・これ?なんで、ガスダンパーが何本もゲートに取り付いているんだ?こんなにダンパーがあるのになんでこんなにゲートが重いんだ?
ん????
ナンバープレートのあたりを触っていたら・・・こんな感じになりました。
この車両、「リヤゲートのガラスの部分だけ」開くことができるんです。
なんだ、こっちの方が全然楽じゃないか。荷物の出し入れ。
皆さん・・・おそらく、普段はこのガラス部分だけ開閉しているってことですかね?
ボディサイドには、S-HYBRIDの文字。
まあ・・・いわゆる「マイルドハイブリッド」ってやつなんでしょうね。
全く何も期待せずに走り出す。
と・・・静かです。
ものすごく静か。この車両。
フルハイブリッドカーではないので、走行中にエンジンが停止することはないのですが・・・
それにしても、とにかく静か。タイヤからのロードノイズもすごく抑えられています。驚いた。
それと日産お得意の装備「プロパイロット」は・・・
まあ、時間が経過するにつれて、ソフトウエアが改善されているんだな。と思いました。
相変わらず、「路面を左右方向に常時スキャンしていることをステアリングホイールに伝えてしまう。」構造の技術ですが、「車に逆らわない」ことを心がければ、確かにすごく楽をさせてもらえる技術だとは思いました。
三列シート車が嫌いな理由は、挙げればキリがなくて・・・(2回目)
この手のボディは、とにかく死角が大きいことが・・・正直、小さなお子さんがいるご家庭で、よくこの手の車両を保有しているよなあ・・・と・・・
せいぜい許せるのは、シエンタとかフリードまでですよ。三列シート車の視界で満足な車両は。
そんなことを思いながら、丸一日このセレナをドライブしていたのですが・・・
「この手のボディの死角をいかに減らしていくか」にものすごく腐心している車両だと思いました。
まず、この「電子式ルームミラー」
日産車お得意の装備なのですが、このセレナで、「本当に便利な装備」だと思いました。
なんといっても、従来のミラーだと、「ガラスエリアの範囲しか確認できない。」のですが、この電子ミラーだと「リヤゲートの外の世界」を運転席にいながらにして確認できるのですから。
それと日産車お得意の装備といえばこれ。
アラウンドビューモニターですよ。
ものすごく駐車場でのバックが楽。周辺の障害物もよく確認ができます。
一番感心したのは、この装備でした。
わかりますかね?
左手の丸いエアコンボタン(AUTO)の上に「CAMERA」の長方形ボタンが存在することが。
ああ・・・外車でもあります。この手の「車両が備えている周辺カメラをドライバーが任意のタイミングで表示できるようにするボタン」が。
でも、このセレナのボタンは、本当によく考えられて設置されていると思いました。
必要な時に「スッと」左手を伸ばして、左側の側溝の様子等を確認できるんです。カメラを起動して。
日産車の例に漏れず、このモデルになって相当な期間が経過しているのですが・・・
このクラスの車両としては、今も販売台数が非常に力強い理由がよくわかりました。
ものすごく「この手の便利な車両ゆえの欠点」を消し込もうと一生懸命考えられているんです。
それは走りにも。
本当に・・・全く期待していないです。三列シート車の走りに。
走り出した時に「すごく静かな車両だ。」と感心させられたのですが、それだけではなく、高速道路での中間加速もすごくしやすい。
明らかにトヨタのノアやBOXYのガソリン車より楽です。マイルドハイブリッド機構のおかげですかねえ・・・
それと、旋回の仕方が・・・
いや・・・シートポジションを決めた時にね。
「なんかこの車両・・・着座位置が低く感じる・・・というか、ハンドルをできる限り水平にできるようにボジション設計されているような・・・」
とは思っていたんです。
まあ、実際の構造はこんな感じで、ステップがある(Honda車より明らかに重心は高い)構造の車両で、シートも分厚いだけでなく、ステアリングコラムも「立っている」車両なのですが。
この車両、走っていて「すごくよく走る気分」にさせてくれるんです。
足回りのセッティングだけじゃなくて、このシートポジションに私は秘密があるのでは?と・・・
気分良く走らせている最中に考えていたのは・・・
「そういえば、セレナってかつてNISMO仕様が存在していたよな。」
多分、この車両の素性を活かせば、NISMOセッティングが決まるとわかっていたんですね。関係者の皆さん。
残念ながら、今では廃版になってしまったようですが。
こんなに気分良く走ることができる三列シート車は初めてです。
何も期待していなかった分、非常に驚かされました。
最後の最後にもう一つ驚かされたことが。
この車両、給油キャップが必要ない車両でした。
あのCIVIC TYPE-R以来の装備です。
すごく便利・・・なのですが、私は継ぎ足し給油でぎゅうぎゅうにガソリンを入れたい人なので、ちょっと不便だったかな。(継ぎ足し給油厳禁です。真似しないでください。)
燃費は、8km/litterでした。