初めてのLEXUSです。
14年にわたるこのBlogでやっと乗ることができた「初めてのレクサス車」になります。
レクサスの車両群で、「一番小さな4ドアセダン」のISになります。
恐らく、トヨタ側でマークXが消滅した状況で、フルモデルチェンジさせることは難しい立場になっているかと・・・
このISって登場してから相当な時間が経過しているのですが、最新のマイナーチェンジでやっと「見ることができるデザイン」になりました。
やっとカッコ良くなりましたよね。トヨタの車両デザインには、何も期待しないようにしていますが、このISは、だいぶまともになったと思います。フルモデルチェンジ投資はしないと決断されてしまったところが惜しい。(多分、このデザインで販売台数が上向かなかったら、そのままモデル廃止か?)
セダンが絶滅危惧種となって久しいのですが、日本での変化が、今や全世界的な潮流になってしまっています。
セダンが廃れた理由の最たるものが、「後席の人にのしかかる天井&リヤウインドシールド」だったと思うのですが、これだけ世の中に「背が高い&リヤハッチゲート車」が溢れるようになると、振り子は再び元に戻してもいいのかもしれません。
すなわち「カッコ最優先のセダン(4ドア車)」が受け入れられる世の中が来るのではないか?
そう思わされます。このISを見ていると。
メルセデスベンツが、日本から相当に遅れて「4ドアクーペ」(初代CLS)を世に問うたわけですが、あのような「デザイン優先の4ドア車」であれば、今後もセダンの形態は生き残っていけるように思えます。
もう、世の中の大多数の人々は、「実用性は、箱型の車に求めればいい」時代になっているんですよ。4ドアセダンではなくてね。
そう思わされたのは、「ドアが4枚あることの便利さ。」
運転している最中に何度か、「そうか、この車両は2ドアスポーツカーじゃないんだ。」と思わされました。
このドアスペースがある分、左後方の視界が開けていて、レーンチェンジの時にホッとすることと、やはりバック等の荷物の出し入れが楽なんです。
後席に大人二人が座れることができれば、十分。
高級車らしく、きちんとゲートアームにプラスチックカバーがかかったトランクルームは・・・
フルサイズのゴルフバックは・・・真横には積み込めないかな?今回は試さなかったけど。
運転席に座って、インパネ類の操作を開始すると・・・少々戸惑いました。
「レクサスって海外が主戦場の車両なんだな。」と強く思わされたというか・・・
操作体系が、「日本車ではない。」んです。
すごく外車・・・それもドイツ車を意識した操作体系の車両だと思いました。
正直、統一されていないんです。「必要としている結果(目的地)に対して、操作をしなければいけないスイッチ類」が。
ディスプレーは、タッチ操作可能で、トラックパッドもあって、大きなダイヤル操作もある。
でも、エアコンとオーディオ関係は、ずらっと並んだスイッチ操作。
BMW・・・というよりもメルセデスベンツの操作体系にすごく近いと思います。
Audiは、まだ優しいですから。(日本車に近い。ジャガーランドローバー程ではないにしても。)
走り出してすぐに感じたのは、「結構、路面状況を正確に伝えるセッティングになっているな。」
「人によっては・・・これは、”乗り心地が悪い車”と判定する人もいるんだろうなあ・・・」
この印象は、高速道路に入ると一気に変わります。
この車両、「高速道路向けのセッティング」が施されている車両です。
80km/hを超えたあたりから、車両の振る舞いがものすごくフラットになります。
一般道では、体が揺さぶられるように感じられたショックアブソーバーの動きが、高速道路ではものすごく滑らか。
継ぎ目を超えても、車体そのものが揺さぶられる感覚は無くなります。
それ以上にものすごく驚かされたのが・・・
この車両、「ハイブリッドカーだった。」
高速道路に乗ってから、「今、このエンジン何回転ぐらい回しているんだろう?」とふっとメーターパネルを見ると・・・・
タコメーターがない。
・・・・なんだ?この左側の表示・・・アナログ指針なのに・・・ん?回生??が表記され・・・え?ハイブリッドカーか?これ???
衝撃だった。
変なことを書いていると思われるかもしれないけど・・・
私は、車両を動かし始めて、最初の交差点を旋回したところで、大体判定するんです。
「今日、借りた車は、どんな動きをする車両か」
高速道路をメーターフルスケールまで引っ張らなくても、大体わかる。
「一番最初の交差点での印象は、その車両の性格を決定づけている。」
こんなこと、初めてなんです。
「自分が、機関方式の根本を見落とした。判定できなかった。そもそも今日、借りた”初めてのレクサス”は、ガソリン車だと思い込んでいた。高速道路を走るまで。」
乗り込む前にトランクルームを見てしまったせいなのか・・・
私の「トヨタハイブリッドカー」の印象は、「トランクルームがとにかく狭い。荷物を乗せられるハイブリッドカーに乗りたいのなら、Honda車を選べ。」
出発前に見たISのトランクルームは・・・「4ドアセダンだから、こんなもの」という思い込みがあったのか・・・あるいは、カローラスポーツの衝撃からズレが大きくなっているのか・・・
衝撃のハイブリッドカー・・・わからなかった。ガソリン車なのか、ハイブリッドカーなのか、その動きからは判定できなかった。
通常、ハイブリッドカーは、加速と減速の時に「その独特の振る舞い」を見せるはずなんです。
すなわち、「ある程度の速度に達したところで、モーターからエンジンに切り替わる時の振動とアクセルに伝わる加速感の違い」と「ブレーキペダルを踏んだ時に一定減速させることの難しさ」を。
駆動側での機構切り替え制御を行うことと、ブレーキは、電動&油圧機構の協調制御を行わなければいけない複雑さ。
それをこのレクサス車は・・・何も感じさせなかった。私が認識できなかった。
ものすごくスムーズな動きをする車両。
今の時代、外車を借りることは容易なんです。
でも、レクサスはなかなかレンタカーで借りられない。
世界一の自動車メーカーが存在するこの国は・・・それでも自分たちがてっぺんに立ったという自覚がなく、今もヨーロッパメーカーを追っている。特にドイツの車両群を。
BMWのドアの音と駆動系の滑らかさ。
メルセデス・ベンツのドアを閉めた瞬間の静けさ。
Audiのステアリングホイールを回したときのパワーステアリングの感触。
この日本を代表する高級車ブランド、レクサスは?
「滑らかさ。自然な振る舞い」かな。
他のどの高級車ブランドとも違う。すごく分かりにくい「優秀さ」
日本人らしいと思います。カタログに書いてあるわけでもない。外観からこれ見よがしの振る舞いをするわけでもない。
私の周りのドイツ車オーナーは、実際、1度乗り換えた時点で、そのブランドを継続しないメンバーが大半。
みんな、故障の多さと維持費に閉口してね。
ブランドの確立に未だ苦闘しているようですが、ちゃんと消費者の皆さんは見ていると思いますよ。
レクサスは、いい車を作っています。
このカッコよくなったISを借りることができてよかった。
多分、そのブランドを広めるきっかけは、SUVだけでなく、ハッチバック系の小さな車両の展開だと思います。
ドイツの車両群も、「ハッチバックの小さな車両」を揃えるようになってから、日本で見かけることが多くなったでしょ?ものすごく。
例えば、「レクサスの軽自動車」とか。
大丈夫ですよ。レクサスの軽自動車。400万円のプラスタグをつけても。それで世界を侵攻するんです。
ほら、時代は「環境に優しい」を求めてるんでしょ?ものすごく欺瞞に満ちている大陸の方々は。
燃費は、16.2km/Litterでした。