世の中は、SUV全盛の時代ですが・・・正直、どうでしょうかねえ・・・というのが、今回の記事になります。

ご紹介する車両は、カローラクロスです。

 

あまりに優秀なツーリングワゴンが、同一系列にラインアップされていると霞んでしまう好例かな。と。

外観は、正直、「現行カローラとどこまで共通化が図られているんだ?」というデザイン。

まあ、ヤリスクロスほど、オリジナル車両からかけ離れてはいないんですけどね。

 

十分に広い荷物室なので、「カローラツーリングの車高を上げただけ」感がなおさら・・・

後席も十分広いです。車内に乗り込むと、外観とは違って、「ああ、そうだよ。カローラそのものだよ。」というデザインと使い勝手になっています。

ただ・・・う〜ん・・・

 

現行カローラって、非常に足回りが優秀です。

先代まで(今も5ナンバー車として販売を続けている。)の「少し接地感が薄い感じ」の「伝統のカローラセッティング」になっていないところを非常に好ましく思っていたのですが・・・

 

この「車高を上げたカローラツーリング」は・・・元に戻った。足回りのセッティングが。

というか、「懐かしのトヨタ車セッティング」だと思いました。先代のプリウスが登場する直前の時代まで、時間が遡った感じ。

 

ターンインの時に「できる限り外を旋回させる。」ように意識してセッティングされていると思いました。

それとブレーキング時の車体の上下動の振る舞いも。(車高を上げているんだからしょうがないか。)

 

「ヤリスクロスがうまく車体が動くようにセッティングできているのに、なぜボディサイズが大きくなるとこうなってしまうんだろう。カローラの名前がそうさせるのか?」

 

なんというか・・・運転中ずっと「カローラツーリングではなくて、このカローラクロスを選ぶ理由はなんだ?」と頭の中でグルグル巡ってしまう一日でした。

 

「これは、SUVルックだけど、恐らくFF車だ。」と思いながら、車体の下を覗き込むと・・・

うん。そうだった。「なんちゃってSUV」だった。リヤにドライブシャフトがなかった。

 

トドメを刺したのが、エアコンの動き。

1日中、雨の中をドライブしたのですが、とにかくフロントウインドウスクリーンが曇ってしまって・・・

エアコンを「AUTO」にしていると完全アウト。

初めてですよ。オートエアコンで、ガラスの曇りに悩まされるの。

ガラスの曇りに悩まされること自体が・・・・ものすごく久しぶり。思い出せないぐらい。

 

SUVのいいところは?

と聞かれると、私は、「とにかく見晴らしがいいところ。それと道路と駐車場の間での段差に気を使わないで済むようになる。」と答えています。

(ある種、雑な運転になる?)

 

ただ、それと引き換えに「車体下部の死角に気をつけないといけない。小さな子供がいる家庭では、なかなか選択しにくいだろう。」とも思っています。

それ以上に「タイヤ代がかかる。」というところに・・・・2回目の車検の頃に気がつくんですかね。皆さん。

 

どうやっても燃費は、悪くなる方向のデザインですし・・・意外に早く、みんなハタと気がつく時が来るような予感がしています。特にカローラツーリングという「なんでもできる車」に乗っている時にね。

 

燃費は、13.0km/Litterでした。

料紙の紙研