prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ドリーム・ホース」

2023年01月20日 | 映画
ウェールズの冴えないおばさんおじさんたちがやはり冴えない馬を育てて一緒にトップに駆け上がる話。

前にジョン⋅ハート主演の「チャンピオンズ」というやはり実話ネタの競馬もの、それも障害レースを扱った映画があって、どうしても思い出してしまうが、かなりテイストは違っていて、ガンの告知を受けた騎手も馬も生きるか死ぬかだった「チャンピオンズ」に比べて、おばさんおじさんたちのぱっとしないなりに切実な生活実感がよく描けているのが大きな魅力。
ただ余計なことだが、競馬シーンの撮影に関しては「チャンピオンズ」の方が1984年とずいぶん前の映画にも関わらずだいぶ上だったと記憶する。

ドラマ「ホームランド」ではモグラ的テロリストをやっていたダミアン・ルイス (ジェームズ⋅ボンド役の候補だったという噂あり)が普通のおじさんになりきっている。競馬もので女性が主役というのが珍しいのだがトニ・コレット が「ヘレディタリー 継承」とはやはり別人。

映画の中でアイルランドはよく描かれるが、ウェールズがまた違うお国柄を見せる。ウェールズ国歌というのをこうも朗々と文字通り歌い上げたのは見たことがない。

ただ、ケガした馬は殺されるのかどうか自分では決められないのだな、とも思った。あくまで人間が決めているわけで、別にカネにも何もならないとりたてて美味い餌を与えられるわけでもないのにあんなに一生懸命走るって、馬というのは不思議な生き物だと思う。






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