シュボッと火をつけ、
「フー」
今宵も煙草を一服ふかす。
このブログ、もはや禁煙ネタで書き続けるのはもうやめよう。
煙草を一服してぼんやり考えたことをなどを綴ることにしてこうか。
ブログのタイトルの変更もありで(笑)
手始めに、あの事でも書こうか。
浪人が終わり大学に入る前の春休み。
沖縄の離島へ一人旅に行った。船で二日かけ沖縄本島へ。
その船で自転車で世界を旅しているアメリカ人男性アレンと出会う。
彼は日本全くダメ。
覚えた受験英語で結構会話が成り立ち嬉しくなっていると、
アレン:「YOUはどこのホテル泊まるの?」
私:「ユースホステルだよ結構安いですよ」
アレン:「じゃぁ、僕もそこに泊まることにするよ。ホテルでまた会うかもね☆」
・・・そして本島到着。ホテルのロビーで受付をしていると、そこにアレンの姿が!!マジで!!
なにやら受付と話をしている。そこに私に気づくアレン。
アレン:「オー、困ったよ。満室だってさー、YOUの部屋はベットいくつある?」
・・・僕の部屋には何故かベットが3つあった。
私:「ス、ス、スリー」
アレン:「OK!!今夜はそこに泊まるよ」
若気のイタリとはこの事で好奇心旺盛なのか、アホなのか、
今となっては考えられないが、一緒に泊まることをOKした。
ホテルの受付に「いいんですか?!!、気をつけてくださいね!!何かあったらすぐ連絡を!!」
と心配してもらった。
アレンは確か45歳独身、建築デザイナーをしていたが、
家も車も全て売り払い、自転車で世界の旅を決意。
5年計画で今3年が過ぎたところだという。沖縄から台湾へいくとのこと。
彼から、地元新聞に取り上げられたコピーをもらいフンフン。
「お前は地元のヒーローか?」と聞いたら、
「地元のクレイジーさ」と答えた。ホントだよ。
そして、相手が寝るまで絶対寝ないと誓った夜。
疲れて知らぬ間に爆睡(笑)そして無事に朝を迎えました(ホッ)
アレンと別れ、船で渡嘉敷島へ。
この島はダイビングで世界でも有名な綺麗なスポット。
体験ダイビングは予定に入れてたけど、選んだ目的は別にあった。
当時、灰谷健次郎という作家が大好きで、作品はほんとんど読んでいた。
その作家が淡路島から渡嘉敷島に移住したのを知り、
その島へ行ってみようと思ったのが今回の旅のきっかけ。
行ったのが春なので、もろシーズンオフ。
ビーチに1人だけ。かなりゼイタクな体験だった。
ビーチでポケ~としていると東京からきたという親子に「島の子?」と聞かれた。
春でも日差しがハンパなく強く真っ黒だった私。
安い民宿に泊まって、そこのお母さんがメチャクチャ優しくて良い人だった。
その頃、家でゴタゴタもあり、何気ない優しさに思わず涙ソーソー。
「あなた?お母さんはいるの?」と心配された。
帰りの日に手作りの揚げたお菓子をお土産にくれ、そこでお母さんが語りだす。
「普段ならあまり話したくないことだけど・・・」
実はその島は敗戦時に集団自決を行った島だった。
そのことは知っていたけど、まさか体験した人本人と話をするとは思ってもみなかった。
「目が覚めると人が横たわってて自分だけ生きていた・・・」
そして一言
「戦争はダメだよ」
最後まで話を聞いてまたしても涙ソーソー。
本当に思い出深い旅だった。
1人だと周りも話しかけやすいし、こちらも話かけやすい。
また行ってみたい場所の一つだ。