2021年05月09日

『仏法と神道』病の原因を教えてください

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※智據覆舛、拼音: zhi-yǐ、大同4年(538年) - 開皇17年11月24日(598年1月7日))は、中国の南北朝時代から隋にかけての僧侶。天台教学の大成者であり、天台宗の開祖であるが、慧文、慧思に次いで第三祖ともされている(龍樹を開祖とし慧文を第二、慧思を第三、智擇鯊荵輿弔箸垢訃豺腓發△襦法E径翅膸奸智者大師ともいう。

『仏法と神道』

病の原因を教えてください

 天台大師(五三八年-五九七年)は、「病の原因には六つあります」と言われました。現代医学では病の原因は細菌によるなど外科的な問題です。外科的な問題は切ってしまえばいいのですが、細菌の場合は強力な殺菌剤で殺せば良いということが医療の中心です。
 ところが、仏教医学というものがあり、これはヒンズー教や、他にもあります。例えば、エジプトの医学は『眠りの寺』です。病気になるとお寺に病人が集まり、そこに神官が出てきます。真っ暗な部屋で病人を百名くらい待機させて、神官が出てくると祝詞(のりと)を唱えます。
すると、神官の神々しさを見て、病人が催眠状態に入ってしまいます。そして、トランス状態になり倒れたように寝てしまいます。目が覚めると様々な病気が治っているのです。目が見えなかった人の目が見え、足が動かなかった人の足が動き、様々な病人が治っているのです。『眠りの寺』がエジプトの医学だったのです。
 キリスト教は、『病気治しの名人』と言われています。「病気の人は集まりなさい。神の教えにより病気を治します。神の福音です」と言って、病人を洞窟に集めます。すると、イエスが手をかざして、「神を信じる者は、この病気は癒された」と言います。続けて「はい、目をつぶって。神を信じる者は、すでに病気は無い、病気は心の影である」と、このように言うのです。すると、「あっ、治りました!イエス様、目が見えるようになりました」という人がでてきます。本当なのです。
 特に、ヒステリーの症状が強い人は目が見えなくなってしまいます。環境が悪化したり、自分で「悔しい」と思ったり、苛められたりした場合に、自分自身で攻撃してしまい、目が見えなくなってしまうことがあります。或いは、声が出なくなってしまいます。
皇后陛下が一時、声が出なくなってしまいましたが、あれは周囲から苛められて、「悔しい」と思っても、皇后陛下だから言えません。それが自分の体に出てしまい、一時的に声が出なくなってしまうのです。或いは、帯状疱疹や、“いざり”になってしまいます。今でもびっくりすると腰が抜けて立てなくなる人もいます。
そういう人達がイエスの下に集まってきました。神を信じるならば、ただちに病気が治ります。足を切断された人が、神を信じれば足が生えてくるわけではありません。精神的なヒステリー性の症状をイエスは治したのです。治らない人は、「どうして、私は治らないのでしょう」とイエスに聞くのです。「君は、神を信じていないのだよ」とイエスは答えました。
マホメットもそのようなことがあり、「信じる者は山でも動かせる」と言ったのです。そして、「あの山を私は動かせる」と言ったのです。信者に「やって見せてもらえませんか」と聞かれて、マホメットが祈っても動かないのです。「動かない場合は、こっちから歩いて行くのだ」とマホメットが言ったという有名な話です。
ヒステリー性の症状は、『眠りの寺』でも治ります。病気は様々な治し方があります。毒ヘビにかませて治したり、麻薬を飲ませて意識不明にして治したり、様々な呪術があります。今でも、アマゾンに行けばタバコの煙を吹きかけて、幻覚が出てくると、「お前の中に魔が住んでいる。悪魔を追い出す!」と言ってタバコの煙を吹きかける呪術もあります。
中国人達は、針などで病気を治します。病気の人がいて、体の一部を叩くと治ってしまうという経験があり、針がその集大成です。何百年にわたり研究した結果、人間の体の中には経絡(けいらく)という道筋が通っていて、それにそって病気がでるのです。病気も陽の病気と陰の病気とあり、陽の場合は陰で治し、陰の場合は陽で治し、バランスをとって治しています。お灸は中国医学ですが、お灸をすると病気が本当に治ります。
或いは、方位や占いも、その類に入ります。陰陽術です。陰陽術とは、「貴方の家のそばに石があり、これがあるから病人が出るのです。石をのぞかなければいけません。石を東の方角に移動させなさい」ということをすると病気が治るのです。これも、医学の一種が含まれています。
その他に薬草を用いる方法など、様々な医学があります。その中で天台大師の摩訶止観によると、これらを総括して病の原因には六つあると言いわれています。
第一は、「四大(しだい)順ならざる故に病む」。四大とは春夏秋冬です。これが順調にいかないで夏が異様に寒かったり、冬が長かったり、順調の四季がめぐってこない場合に、人間は体に不調をきたして病気になります。
第二は、「飲食(おんじき)節ならざる故に病む」。飲食とは、飲んだり食ったりすることで、無茶苦茶に暴飲暴食をしていれば誰だって病気になります。
第三は、「坐禅(ざぜん)調わざる故に病む」。これは日常生活の不節制により病気になることです。
第四は、「鬼(き)便(たよ)りを得る」。 鬼とは今でいうと細菌・ウイルスです。普通の生活をしていても、いきなり流行病になることもあります。それは、その人に鬼というものが便りをくれるのです。
第五は、「魔の所為(しょい)」である。これは精神的なストレスから病気になることです。
第六は、「業の起るが故に病む」。業とは過去世の因縁です。いきなり病気になったり業病になったりする人もいます。
弘法大師もそうです。「空海、業を発する」と、自らそう言ってお堂に入って人に顔を見せなかったのです。白癩(びゃくらい)の病といい、癩病(らいびょう)は、現代では治りますが、昔は治りません。これは大変な業病で顔が溶けてしまうのです。
このような病になったり、薬が無い時に肺結核になったりするもの業病です。沖田総司も肺結核でしたが、昔は肺結核になったら必ず死にます。時代に応じて、どんな薬を使っても治しようが無い病気が「業の起るが故に病む」ということです。
今言った五つの原因の対処方法は、規則正しい生活・食事をして、季節に合った服装・生活態度を心がければたいていの病気は治ります。しかし、業病だけはどうしようもありません。
癌なども業病かもしれません。いきなり体の中が変化して癌になってしまいます。その時はどうするかというと、天台大師は「仏法により治すしかない」と言われています。
このことは日蓮大聖人様も「南無妙法蓮華経は獅子吼の如し・いかなる病さはり (障り)をなすべきや」(経王殿御返事)と言われていて、「南無妙法蓮華経を信じる人には、いかなる病も災いもなすことは無い」と言われております。
そのようなことを知り、現代医学も知った上で一番重い病は仏法でなければ治らないと知ることが大事なことです。

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この記事へのコメント

1. Posted by うち   2021年05月09日 02:51
中杉博士、御講義をありがとうございます。

病いの原因は、六つあり、
第一は、春夏秋冬が順調にいかざる故に病む
第二は、飲食(おんじき)節ならざる故に病む
第三は、日常生活の調わざる故に病む
第四は、細菌・ウイルス便(たよ)りを得る
第五は、精神的なストレスより病む
第六は、過去世の因縁の起るが故に病む
で、予防をして現代医学に頼った上で、仏法を信じ、それでも治らなければ治らないのだと知ることができました。
2. Posted by 大田   2021年05月09日 06:47
今日の講義拝読しました。

病はある程度自分を律する事で防げるものだと思いますが、業によって起る病は自分に自覚がないので治りません。

けれど博士の教えを守って修行をすれば、全ては一念心です。一念心は自分がつくったのだから自分が変われば治ると私は信じています。

今世病に倒れても、心が変われば来世は難病にはなりません。
そのように思います。

博士 ありがとうございます。
さえ子先生 ありがとうございます。
3. Posted by 一国民   2021年05月09日 17:43
>日蓮大聖人様も「南無妙法蓮華経は獅子吼の如し・いかなる病さはり (障り)をなすべきや」(経王殿御返事)と言われていて、「南無妙法蓮華経を信じる人には、いかなる病も災いもなすことは無い」

暗記すべきところと思います。
4. Posted by 弥生   2021年05月09日 18:09
先生方のご指導のおかげで、病気を克服しつつあります。
本当にありがとうございます。

5. Posted by 会員   2021年05月09日 20:10
〉「業の起るが故に病む」
〉一番思い病は仏法でなければ治らない

空海はやはり真言の害毒、つまりは仏罰であったのかと思いました。
又頭が悪いのも病気のうち、と中杉博士は述べられましたが‥
精進していかなければならないと思いました。
6. Posted by Vega   2021年05月10日 01:02
>5
頭が悪いのも病気のうち

東大卒でも親中派になるような、売国奴議員は頭が良いとは言えません。

博士は「何事も急所、ポイントが分かるのが本当の知性」とも教えられ、人と比較せず博士に学び自分の役目を果たし、精進していくほかないと思います。
7. Posted by 青山   2021年05月10日 10:41
5 御講義有難うございます

規則正しい生活・食事をして、季節に合った服装・生活態度を心がけることも大事であり、日蓮大聖人様も「南無妙法蓮華経は獅子吼の如し・いかなる病さはり (障り)をなすべきや」(経王殿御返事)と言われておられるので、南無妙法蓮華経を信じ、信行学に邁進することが業病にかち業病におちいらないと思いました。

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