7月の本!9月の本(遅)

2022年09月11日

8月の本

毎年の事ながら、暑くて何もしたくない8月。
お盆もあり、気持ち的にものんびりしたい8月。
そんな8月の本はこちら。

 ・まなの本棚 ー 芦田愛菜
 ・AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 ー 庭田杏珠 / 渡邉英徳


61xlyxLYGjL芸能界随一の読書家との呼び声も高い(笑)芦田愛菜ちゃん。いやいや、彼女ももう高校生。愛菜ちゃんではなく、「愛菜さん」ですな。

本書は、そんな彼女が中学三年生の頃に書いた本。
タイトルのとおり、芦田愛菜さんが読んできた様々な本が紹介されています。
読書好きとなるきっかけとなった本に始まり、彼女のこれまでに出会ってきた本たち。
絵本、図鑑、SF、日本文学、海外文学などなど。
この年齢にしてこの読書枠の広さ!
児童書とはいえ、古事記まで読んでるんかい!(笑)

本の紹介の他、山中伸弥氏・辻村深月氏との対談も収録されています。特に彼女は辻村作品が大好きだそうで、いちファンとしての可愛らしい一面も垣間見ることが出来ます。
全編を通して、本が大好き!という筆者の思いが溢れまくっています。
それにしても、幅広く読まれていることに驚き。
お薦めの本を読んで、私の読書の幅も広げたいな。




100000009003306201_10204_003「記憶の解凍」が本書のテーマ。
戦前・戦中・戦後に撮影された白黒写真を、AIと人力を駆使してカラー化したものが説明と共に収められています。

前書きにある通り、白黒とカラーとでは受ける印象が違います。カラーになった途端、そこに写る人が物がリアルに目に訴えかけてきます。
普段、私たちが見ている世界は色のついた世界で、白黒の写真が単なる記録なのだとしたら、カラーの写真は記憶そのものなのでしょう。

カラーの写真がみせてくれるのは、いい記憶ばかりではありません。
忍び寄る戦争の足音。不穏な空気を帯び始める世情。
笑顔で写る人たちを見ていると、このあと彼らが遭遇する悲惨な状況を思い暗澹とした気分になります。
そして、時代は戦争へ。敵や味方の兵士達。投下される爆弾。さまよう人々。そして、キノコ雲。
瓦礫と化した町の様子は、カラーになったことでよりその悲惨さが浮き上がります。
この時期にこそ手に取って良かったと思える一冊でした。


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noritama594 at 15:00│Comments(0)本嫌いの読書感想文 

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