Uくん…


そういえばあんな喧嘩もしたっけ…


――――――――――――

私の母が入院した…


手術が必要なので結構長引くみたいだった…


お見舞いを終えて…


渋谷駅まで出て…


Uくんにメールをした…


珍しく早く終わるというので夕飯を一緒に食べることに…


合流してからブラブラしていたら美味しそうなパスタ屋さんがあった…


席に案内されてメニューを注文した…


すると…


Uくんが仕事関係のパンフレットを取り出して見始めた…


乾杯のワインが運ばれてきて…


乾杯しないのかな?と思ったんだけど…


なんか聞きづらいし…


自分から「かんぱ~い」とか言える雰囲気でもなく…


だけど…


喉はカラカラで…


そして…


私は自分のグラスをUくんの前に置いてあるグラスにカチンと乾杯をして…


ぼそっと「かんぱい」と言って飲んでしまった…


すると…


Uくんがふっと顔をあげて…


『は?何乾杯しないで飲んでるの?!』


と真顔で言ってきた…


「だって、それ読んでたから」


『はぁ~?


だからって普通乾杯してから飲むんじゃないの?


気分悪いわ』












あぁ~怒らせてしまった…


( ┰_┰)


だけどさ…


そんなに怒らなくたっていいのにさ…











その後も話しかけてもほぼ無視…


こっちも何なの?!とムカついてきた…


『あぁ、おいしくないわ気分悪くて』


と言い出すので…


私も負けずに


「じゃあ出ようよ!」


と言い返したら…


『だな』


と伝票を持って立ち上がってしまった…











えぇ?!本気?!


まだパスタ半分近く残ってるのにぃ~


ワインも半分残ってるのにぃ~


↑せこい(笑)


Uくんはムスっとした顔で会計をしていて…


私も荷物をまとめて…


外に出たら…


Uくんはスタスタと駅へ歩き始めた…











人混みの中をズンズンと進んでいくUくん…


ねぇ…


速すぎて追いつけないょ…


「待ってよ」って声も出せず…


小さくなるUくんの背中を見つめていた…


悲しくて悲しくて…


なのに素直にごめんて言えなくて…


目に涙を溜めながら歩いていたら…


渋谷駅までの地下道の入口があった…











帰ろう…











何も考えず…


足が自然にむかった…


階段を降りて…


駅へ向かう人の波に紛れ込んだ…


改札を抜け…


ホームで電車を待っていたら…


Uくんから電話が鳴った…





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次回へ続きますあせる


またエピソード思い出してしまい…終わらないみたいですあせる


ごめんなさい、もう少しお付き合いくださいガーン