年に一度の恒例行事である(というか、でしかない)人間ドックの結果が送られてきたのですなあ。

本来なれば受診後に、その場で分かる範囲内で医師の話を聞いて帰ってくるのが筋かもですが、

待っている間にもバリウムの事後対処に勤しむ必要から、そそくさと帰宅するのを常としておりまして。

 

ですので、必然的に送られてきた結果の数字を見て素人考えを巡らすばかりとなるわけでありますが、

それにしても今回の数値は…。いわゆる通信簿に擬えれば、「だから遊んでばかりではダメっていったでしょ」と

お叱りの言葉が飛んできそうな体たらくでありましたよ。

 

そんなところからこの日曜日、せめてもウォーキングにでも出かけると思い立ち、

自宅最寄りの駅前からバス一本で行ける京王線・聖蹟桜ヶ丘駅へと向かった次第でありました。

 

 

ウォーキング・ルートの全体像はこんな感じです(この画像に関してはクリックでさらに大きくなるはず)。

右手に大きく、左手に小さく緑色の部分がありますけれど、この2つの公園をたどる全長7km弱のコース。

ま、大したことはありませんな…と、侮ったのが失敗の元でしたなあ…。

 

とまれ、聖蹟桜ヶ丘の駅前から歩き始め、最初のうちはうららかな川沿いの道を気持ちよくたどることに。

さりながらこの大栗川、ほどなく大きな多摩川に合流することから、一朝、大雨でも降ろうものなら

勢いを増した多摩川に流れ込むことが出来ず、逆流、増水、氾濫必至なのでもあろうかと思うところです。

このときの景色からはそんなふうにも見えませんですが。

 

 

そんなのどかな気分も束の間、やがて上りにかかります。

丘陵地ですから、多少の登りがあることは想定内ですのでね。

 

 

結構な高台に到達して、並んだ住宅の屋根ごしに「おお、富士山まで見晴るかせるではないか」と。

まだまだ、余裕の状態です。

 

 

とはいえこの後に住宅地が途絶えてくると、「ここは東京であるか?」と思える景色になってくるのですなあ。

何しろ、里山の林を背に田んぼが広がったりもしているわけでして。

 

 

すぐ近くには、独立行政法人森林総合研究所・連光寺実験林などという施設の看板も掛かっておりまして、

まじめに?森林研究に取り組める場所であるということになりましょうか。

そうこうするうちに、ひとつめの目的地、都立桜ケ丘公園に到達したましたけれど、

これから先、「こりゃあ、もはや山登りだあね」という道筋になったのでありますよ。

 

 

桜ケ丘公園の最高地点は大松山の山頂(標高は後から知りましたが130mとか)ということで、

ここからが山らしい様相を呈してくるわけでして。

 

 

公園入口付近は標高90mということですから、さらに登るのはたったの40mほどながら、

駅前からの道でもだらだらと登りがあった…と申し開きをするのも、要するに日ごろの運動不足故でしょうなあ。

 

 

ともあれ、登り詰めたところは園地になっておりまして、立っている碑には明治天皇云々の文字が見られました。

そも京王線の関戸駅が改称して聖蹟桜ヶ丘駅になりましたのは、ここが明治天皇ゆかりの場所であって、

それを記念する建物が大松山の山頂に建てられたからであるそうな。

 

実は今回のウォーキングにこのコースを選んだ理由として、

この旧多摩聖蹟記念館で開催中の特別展を覗いてみようということでもあったのでありますよ。

 

 

木間隠れにうっすらと黄色い建物が見えておりますが、記念館まではもう一息。

多摩丘陵の上に建つ記念館への道筋はなかなかに侮りがたいものであったと思い返しつつ、

館内へと歩を進めたわけですけれど、さて特別展のようすはこの次のお話ということに。