道迷い遭難の報道記事などを読むと、その防止策として「常に現在地を確認」「こまめに現在地を確認」と専門家や関係者がコメントしているのをよく見かけます。
今回は、そのことについて徹底的に書いてみたいと思います。
◎結論から先に書くと…
「現在地の確認」ってナビゲーションが正しいか否かを確認するものであって、ナビゲーションそのものではありません。行動中にナビゲーションをしっかりやってこそ、現在地の確認 . . . 本文を読む
道迷い遭難を防ぐためには「常に前を見て歩け!」「登山道を識別しろ!」と、しつこく言い続けていますが、一般登山者にはあまりウケてないようですね。やはり読図ができないと道に迷うという方が、いかにも山っぽくていいのでしょう。
というわけで、なんで読図よりも「常に前を見て歩け!」「登山道を識別しろ!」の方が大切なのか、もちっと深掘りしていきましょう。
●登山道が無い山を読図しながら登る時のことを考え . . . 本文を読む
今年の9月ですが、不帰ノ儉付近を通過中の登山者が助けを求める声を聞いたということで警察に通報したけれど、複雑な地形によって声が反響してしまい、遭難者本人の位置を確認するまで何日もかかってしまったという遭難があったのを覚えている人は多いかと思います。
不帰ノ儉付近で道迷い遭難に陥った登山者が8日ぶりに救出される
豊後ピートのブログ
この件については山岳雑誌の編集をしている方が実際に現地を見に行っ . . . 本文を読む
実現可能性がどのあたりまであるのかわかりませんが、ここ最近、富士山の登山道を道路扱いしないことで道路法をクリアするという話が各マスコミから報道されています。
富士山の弾丸登山防止、登山口ゲートで夜間閉鎖や1日4000人に制限…山梨県が骨子案
読売新聞 2023/12/20 20:30
引用
骨子案では、県道となっている登山道のうち、5合目のロータリーから「泉ヶ滝」までの区間約600メートル . . . 本文を読む
北アルプスの天狗の頭から唐松岳までは常駐隊時代にさんざん歩いたエリアですので、あれこれ推測してみたいと思います。
北アルプスで遭難 49歳男性 8日ぶりに救助 首痛めるなど大けが
NHK 2023年9月21日 20時54分
不帰にいた登山者が助けを求める声を聞いて警察に通報したということで、まるで不帰で事故が起きたみたいな報道になっちゃっています。が、NHKの記事に出てくる救出地点の画像など . . . 本文を読む