中国人の知り合いから「最近、無添加の醤油からカドミウムが出たらしいよ」と

言われて気になり、調べてみたら…なんと本当に話題になっていました。

出どころは中国メディア「消費者報道」の調査報告。

このニュース、中国のネットでもざわついていたので、

中国生活者目線でわかりやすくまとめてみました!

事件の概要:無添加って言ってたのに…

2025年3月、中国のメディア「消費者報道」が、

市販されている13種類の“無添加”醤油を検査機関に依頼。

チェックしたのはカドミウムとヒ素(総ヒ素)の含有量。

その結果は…なんと、

・13本中12本からカドミウムが検出!

・7本からはヒ素も検出!

「無添加なのに…重金属入り!?」 とSNSでは衝撃が走りました。

でも、ここがポイント。

すべて中国国家の安全基準値以下だったんです。

そもそも、カドミウムとヒ素ってなに?

名前からしてちょっと怖い「カドミウム」と「ヒ素」。

でも実は、どちらも自然界に存在する金属です。

・カドミウム:長期にわたり体に蓄積すると、腎臓などに悪影響が出る可能性。

・ヒ素:一部は農薬にも使われる成分で、毒性のあるものも。

ただし、今回のように微量であれば、直ちに健康に影響が出るものではありません。

検出されたけど「基準以下」ってどういうこと?

メーカー側(萬字=キッコーマン中国版、老恒和、千禾、八珍など)も

すぐに反応し、以下のようにコメントしています

・「検出されたのは大豆や水などの原材料に元々含まれていた自然由来のものです」

・「製造過程で混入したものではなく、国家基準はすべてクリアしています」

そして、今後も製造と原料の安全管理は引き続き強化するとのこと。

中国のネット民の反応は…やっぱり信じない!?

実はこのニュース、中国のSNSや掲示板でも話題に。

一部では冷静な声もありましたが…

・「またかよ、もう何食べたらいいかわからん」

・「無添加って信じたのに…」

・「中国の基準なんて信用できない!」

と、中国人自身が“基準値以下”でも信用していないのが実情です。

正直、中国人の食品への不信感はかなり根深いです。

「基準値以内」と言われても、「じゃあその基準が本当に信頼できるのか?」

という視点が当たり前。

日本と中国の基準、どっちが厳しい?

では、実際に中国の食品基準値は日本と比べてどうなのか?

今回の報道で焦点になった「カドミウム」と「ヒ素」について比較してみましょう。

項目 中国の基準値(最大値)日本の基準値(最大値)
カドミウム0.1 mg/kg 0.1 mg/kg
総ヒ素1.0 mg/kg 1.0 mg/kg

なんと、どちらも同じ基準値です!

つまり、今回検出された値は、日本の食品基準に照らしても合格レベルなんです。

これはちょっと意外だったかもしれませんが、

“中国だから基準が甘い”というわけではないんですね。

賢い醤油の選び方 in 中国

では、中国生活者としては、どうやって安全な醤油を選べばいいのか?

以下のポイントを押さえておくと安心です。

① アミノ酸態窒素の数値を見る

これは「うま味」の指標。発酵がちゃんと進んでいるかの目安です。

1.0g/100ml以上が理想的とされています。

② 「生抽」と「老抽」を正しく使い分ける

・生抽(シェンチョウ):色は薄くて塩味強め。炒め物やつけダレに最適。

・老抽(ラオチョウ):濃口でコクがあり、煮込みや色付けに使われる。

料理によって使い分けないと「アレ?味変じゃん」ってなります(笑)

③ 塩分(ナトリウム)量も確認

高血圧が気になる方は減塩タイプも。

ただし、保存性はやや落ちるので冷蔵保存を忘れずに。

④ 表示が「醤油」になっているかチェック!

中国では純醸造製品のみ「醤油」と名乗れるルールがあります。

「調味醤油」などの表記は、合成調味料が主原料の可能性あり!

まとめ:重金属より怖いのは思い込みと無関心

今回の「無添加醤油からカドミウム・ヒ素検出」というニュース、

たしかにびっくりしましたが…

・すべて国家基準(日本の基準と同等)以下

・原材料に由来する微量の重金属で、直ちに健康被害の心配はなし

・中国人も信用していないほど、食品安全に対する不信感がある

というのが事実です。

でも、だからといって何も気にせず使い続けるのも違いますよね。

私たち消費者にできるのは、

✅ 成分表示をちゃんと読む

✅ メーカーの姿勢を見る

✅ 不安を煽る情報に流されず、自分で調べて判断する

このあたりを意識するだけで、中国生活の安心度はグッと上がります!

それにしても、中国生活は本当に情報戦。

「無添加=安全」という思い込みや、「中国=全部ヤバい」という

極端なイメージに流されず、知識と冷静な目を持って

暮らしていきたいものです。

今回は、中国のカドミウムとヒ素入り醤油報道に関するお話でしたとさ

おまけ(桜が見れるかな?)

前回”回南天”の記事を書きましたが、

ここ深センでは、記事を書いた後急に寒くなり

そして現在はまた暑くなってきました。

まだ”回南天”にはならない、三寒四温という感じの季節ですね。

体調崩さないように気を付けようっと

さて、私は日本一時帰国が控えていますが、

日本で桜が見れるか?微妙な感じになってきました。

きれいな桜が見れますように~