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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

たびたび大洪水襲来のある日本砂漠-32 人は「腹落ち」できると本物の団結力が構築可能!!!? 〈2〉

It has already been sufficiently proven that people who do nothing but list nonsense and platitudes and do nothing are of no use in modern society(屁理屈や能書きばかりを並べて何の行動もしないヒトが、もっとも現代社会で役に立たないということは、すでに十分証明されている)!

■ビジネスの世界でも、政治の世界でも、家族関係でも、人間関係でも、冷静なフリをして話し合いばかりして、何も実践的に行動し合わないことが、より関係を悪化させるもの!!!?

●人間である以上、腹落ちするほど納得できるのは、リーダーの必死な行動に心の底から共感できるストーリー性を感じ取れたときだけである!!?

◆これだけ不安定で不確実な時代になると、こうだ!とのたまうヒトよりも、ひたすらひたむきに試行錯誤しながらも、ストイックに行動する人が人から信頼されるもの!?

今、世界中がジコチュウになり、今まで効果的だと思えた手法が容易には通じにくくなっていいる。
このような「新しかったり(novel)」、「予期しなかったり(unexpected)」、「混乱的だったり(confusing)」、「先行きが見通しにくい(uncertain)」環境下でこそ、「センスメイキング」がかなり有効になる。
それは、ビジネス界や政界はもちろん、家庭内、学校内、友だち関係、恋人関係、夫婦関係でも、同じである。
「センスメイキング」が、主観的だからこそストーリーができる。
だからこそ、多くの人をセンスメイクして、彼らの足並みを揃え、巻き込める。
やはり、未来を生み出すためには、ストーリーで周囲をセンスメイクさせることが絶対的に必要。
とにかく、必死に「何となくの方向性」でいいから行動して、初めて、「ああ、あれはこういう事態だったのだな」と「センスメイキング(腹落ち・納得)」ができ、新しい情報を感知しながら、ダイナミックな循環プロセスに足並みを揃えること、それが大切。
そのためにも、同じ業界、同じ組織、同じ家(?)に属する人たちは、その業界や組織のリーダーが、選別した(selection)特定のものについて密なコミュニケーションを取り合い、事業環境や方向性などについて、解釈を共有し合い、「センスメイキング」し合い納得性(plausibility)を持ち、業界や組織全体での解釈の方向性を揃えることが重要。
また、その業界や組織のリーダーは、環境下で周囲を腹落ちさせられるストーリーを語れられなければダメ。
何でも、マギル大学ヘンリー・ミンツバーグが、1987年、「Strategy Crafting」という論文を発表しているとか。
「優れた陶芸家は、最初は何を作りたいのか自分でもわからず、まずは泥をこね、ロクロを回し、次第に自分で作りたいものがわかってくる。新規事業の計画も同じで、まず初めはとにかく行動し、やがて次第に大まかな方向性が見えてきて、さらにカタチになっていく」
どうだろう?
かなり「センスメイキング」そのものが理解できるのでは?
もっと簡単例がある。
ある森を初めて探検する人が、いくら入り口の前で、森の中の状況を推測しても、自分が何に遭遇するかはわからない。
その探検者は、実際に森に飛び込むことで初めて、道に迷うなり、クマに遭遇するなり、泉を見つけるなり、何かの事態に出遭うはず。そして、道に迷ったり、クマに遭遇したとき、探検者はその予想外な事態の瞬間に、冷静な現状分析をする余裕はない。
むしろ、必死の行動から逃げ切って森を抜け出た後になって、「あれはこういう事態だったのだ」と「センスメイキング」するもの。
これを、「レトロスペクティブ・センスメイキング(retrospective sensemaking)」というとか。
その事態は、その人が探検を始め、特定の方向に進んだ森という環境に働きかけて、「センスメイキング」したから実現したこと。
「イナクトメント」しなければ環境は変わらないし、「センスメイキング」もできない。
どちらにしても、一般に「センスメイキング」の高まった組織ほど、極限の事態でも、それを乗り越えやすくなるはず。
さらに、リアルな例が、ハンガリーの偵察隊のこれ。
アルプスで遭難した隊員1人が、地図を見つけたことで、偵察隊に下山を決意させた。
ここで重要になるのは、その地図がアルプスのものかピレネーのものか、という「正確性」ではない。
隊員たちが、地図を見つけたことで、しかも、そのピレネーの地図をアルプスの地図と勘違いしたことで、「これで下山できるし、そうすれば命が助かる」というストーリーを、みんなで「センスメイキング」できたことなのである。
だからこそ、偵察隊は、猛吹雪の中、テントを飛び出して歩き始めることができたのである。
吹雪の雪山という環境に、「イナクトメント」できたのである。
そして、いったん下山を始めれば、吹雪の中でも山の傾斜、風向きなどから、少しずつ環境について新しい情報が感知できるようになる。
それをもって、偵察隊は細かいルートの修正をし、地図からはおおまかな方向性だけを何となく頼りにして、自身の環境認識を変えていったのである。
「下山できれば、命が助かる」というストーリーに腹落ちしているから、団結は揺るがない。
結果、偵察隊は、命の危機を脱したのである。
この最大のポイントは、本来はアルプスの山にいるのに、ピレネーの地図をアルプスの地図と思い込むことで、偵察隊が「これで助かる」という「センスメイク」をして、そして、実際に助かったことだった。
しかし、そもそも、これを客観的に見れば、ピレネーの地図でアルプスが下りられるはずがない。
客観的に見れば見るほど、これは現実には起きえないことのはず。
しかし、偵察隊は、アルプスの地図と思い込むことで、「これで山を降りられる」という「センスメイキング」を得て、実際に下り切ってしまった。
すなわち、冷静で客観的だったら不可能だったことを、思い込むことで実現してしまったということである。
どうあれ、このように、「大まかな意思・方向性を持ち、それを信じて進むことで、客観的に見れば起きえないはずのことを起こす力が、人にはある」、というのが「センスメイキング」のもう一つの大きな効果でもある。
これを、「セルフ・フルフィリング(self-fulfilling:自己成就)」と呼ぶとか。
そして、これは、現実の「認知バイアス」の1つで、煌めく未来を本当に生み出せるとか。
どうだろう?
ナニゴトにも杓子定規で、優柔不断で、結局、何も行動しない我が国は、すぐにでも、「センスメイキング」と「セルフ・フルフィリング」を取り入れるべきなのでは?

When people are given a story that touches their hearts, they naturally come together(心の底から腹落ちができるストーリーを与えられたら、人々は自然に団結するようになるもの)!
















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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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