カレ「だからさ、
ブックオフに行ってきたわけよ」
私 「うん」
カレ「まず入り口、入るとさ、
『いらっしゃいませ!』って
スタッフ全員で総攻撃してくるじゃん」
私 「そうだね」
カレ「だけど、あれ、
客入ってこなくても一定時間おいて
『いらっしゃいませ!』って挨拶するじゃん。
ひとりが言うと、みんな続いて
『いらっしゃいませ!』
『いらっしゃいませ!』って
ウルセーくらいに連呼するんだよな」
私 「防犯の意味もあるんじゃない?」
カレ「ま、そりゃいいんだけどさ。
俺の隣、けっこう近いとこでさ
棚の整理してる店員いたわけよ。
で、俺が冷房の風で、ちょっと冷えて、
『ハックショイ!』ってクシャミしたの。
そしたら俺の隣にいた店員、
『いらっしゃいませ!』って言って。
そしたら、もう店中あっちこっちから
『いらっしゃいませ!』
『いらっしゃいませ!』って大合唱よ。
つか『いらっしゃいませ!』って、
クシャミした人間に言う言葉じゃねえよな?
なのに何なの、この怪現象。
マジわけわんねーんですけど。
俺がクシャミしたのが
そんなに歓迎すべきことなのかよ!?」
私 「別にキレなくてもいいじゃん」
カレ「もしかして『いらっしゃいませ!』って
何かの暗号なんじゃなかろうね?」
考えすぎでしょ。
カレ「ためしにもっかい行って
クシャミしてみようかな?
だけど、もっかいクシャミして
また店中から総攻撃されたら
けっこうショックだよな・・・
やばい。マジ困ったんですけど」
私 「・・・」
彼は色んなことで悩んでいます。
どうでもいいことが大半ですけど・・・