パステル調のカラフルな空間に閉じ込めたちょっと変わったコメディ。


監督:ウェス・アンダーソン

出演:ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、ティルダ・スウィントン、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、マット・デイモン、エドワード・ノートン


映画の要所要所に現れるストーリーテラーに導かれ、現実と物語の世界が行ったり来たり。


ベースとなる物語自体もどこかのんびりとしていて、その不思議な感覚が最後まで続く。


隕石だけが名物の砂漠の街にやってきた科学賞を獲得した5人の子供とその家族たち。集まった人々はみんな一癖あって油断ならない。そんなある夜、宇宙船が現れて、宇宙人が隕石を奪って去っていく。こんな荒唐無稽な展開でも、なんとなく受け入れられてしまう。


豪華なキャストをチョイ役のように使い捨て(捨ててはいないか…)ることで、それすらも贅沢な気持ちになってくる。


たまにはこういう映画があってもいいか。