永治屋清左衛門の単衣物を藤模様の染帯で初夏の装いに・その前に終えたい事

永治屋清左衛門の単衣物の着物に藤の模様染帯で初夏の装い 催事案内/お知らせ

只今2月号の情報紙「あ・うん」を作り始めていまして、その紙面の4月に開催予定の「卯月展」のことについて少し触れるようにしています。

今年は創業して40周年となりますが、その節目の年に何を卯月展に持ってくるかはとても重要なことで、40年という積み上げた月日の中で反響が大きかったのは、亡き妻と取り組んだ「絞り展」や竺仙さんと取り組ませていただいた「江戸小紋展」がありますが、それらの催事を上回っのが2年前に取り上げた「永治屋清左衛門の世界」だったのです。

永治屋清左衛門の担当者からは、「地球温暖化と言われる時代になって、単衣物(裏地が付かない着物)の種類を増やしているので、永治屋清左衛門の世界を取り上げてもらえないかとの提案をいただきまして、昨年の11月に取り上げることを決めました。

その永治屋清左衛門を2月号に書き込もうと考えたときに、「永治屋清左衛門」という名が商品のブランド名であることを分かる人はほんの一握り。

「どうしょう!!」から始まり、2年前に「お客様が認めてくださった商品の魅力」を書こうとしたときに、【6Aランクという最も高級な生糸】をブラジルのブラタク社から入れて自社開発の織機で糸の撚りをかけて絹糸にする。

この一文に私達の知らない世界が山のようにあって、

・永治屋清左衛門って誰のこと?
・6Aランクの最高級生糸ってなんのこと?
・ブラジルのブラタク社でどんな会社なの?
。生糸を絹糸にするまでのことって知っているのかな~

いろんなことが頭の中を巡り、書き込もうとしていた紙面を埋めることができませんでした。

そこで疑問に思ったことを調べてみることに・・・。

生糸とは蚕の繭(まゆ)から取ったままで、手を加えていない糸のこと。生糸は絹糸の原料で、絹糸は生糸を加工した繊維です。 

その生産が世界で最も多い国が中国で総生産の80%とも90%とも云われていて次がインドだそうです。

そこで日本はどれくらいの生産があるのかを調べてみると、これが近年の数字がでてこないんですね~

7番目にブラジルが入ってくる訳ですが、世界最高の品質を誇る「ブラタク社」がここに存在しているんですね~

「ブラタク」とは日本からブラジルへの移民計画により1928年に日本人によりブラジルで設立された「ブラジル拓殖組合」を前進とした製糸会社であり、現在ではサンパウロ州とバストスパラナ州にロンドリーナの2工場を持ち、蚕種(蚕の卵)製造から製糸・撚糸までを手がける手がける一貫生産のこだわりも持ち、欧米・日本など世界各国に高品質の絹を供給している先です。

しかしながら中国やベトナムなど台頭により安価な絹が流通し、入手は困難になっているとのことです。

永治屋清左衛門の着物や帯に使われる生糸はこのブラタク社から入れていて、高級ブランド品として名高いエルメスのスカーフに使われている絹糸もブラタク社製と聞いています。

色々調べていたら時間ばかりが過ぎてしまって、この続きは日を改めてさせてください。

【きものサロンの秋冬号の裏表紙に映る永治屋清左衛門の着物と帯】

きものサロンの秋冬号の裏表紙に映る永治屋清左衛門の着物と帯

この画像は今の「きものサロン秋冬号」(きもの雑誌)の裏表紙に乗っている永治屋清左衛門の訪問着と袋帯にまります。

訪問着は染物ではなくて糸を織って模様を描いているのが最大に特徴で、この技を他で見ることがないので、230年余りの歴史を持つ強みと言えるのでしょう。

【永治屋清左衛門の紐柄訪問着唐織りで描く】

永治屋清左衛門の唐織訪問着

こちらは2年前のものですが、組紐を浮き織のようにして織って紐を浮かび上がらせた唐織の訪問着になります。

【紐柄を唐織りで表現した訪問着】

紐柄を唐織りで表現した訪問着

その画僧を大きくしたものがこちらになります。

ベースの砂子のよいうな模様は二重織という織り方で模様を描いていて、紐の部分は西陣織の帯で見かけることが多い、唐織で3Dのような立体感があり、これも織って模様を表現しているところに凄さを感じています。

【永治屋清左衛門の単衣物を藤模様の染帯でコーディネート】

永治屋清左衛門の単衣着物を藤模様の染帯でコーディネート

そして今年の創業40周年という節目に開催させていただく「卯月の会」は、先ほどの商品群に加えて4月頃から11月頃までの暑さ対策に対応できる着物た帯を紹介させていただければと、永治屋さんの担当者と話を進めているところです。

画像はその単衣物としてお召いただける単衣物の織物のきもので合わせている染帯は東京友禅の品になります。

これらの着物はどれもが織物で、ブラタク6Aという最高級の糸を使って織られたもので、卯月の会では永治屋清左衛門の品々を中間問屋を抜いたお値段で紹介させていただきたいと思っています。

まだ先の話ですが、どうか楽しみにしていてください。

2月号の「あ・うん」の構成をなんとか分かりやすくまとめて早く仕上げないと・・・

では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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