「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの随想:厳しい状況が続く

2021年08月16日 | 時事随想

 急激な感染拡大が続く新型コロナウイルスは、医療崩壊に足を踏み入れた状況まで悪化しています。ネットや言動でこの感染症予防対策を妨害する行為を繰り返したホリエモンは、こうした状況をどう見ているのでしょうか。責任を認識することなく、自分自身はワクチン接種を終えたなどと述べていることに、憤りを感じます。

 こんな状況下、メンタリストDaiGoが「生活保護の人生きてても別に僕は得しない」「自分にとって必要がない命は僕にとって軽いんでホームレスの命はどうでもいい」などと、路上生活者や生活保護受給者の命を軽んじた発言をして批判されました。ネット上では、とんでもない主張が拡散されます。それに対して、厳しく批判する権利は当然保証されますし、非を糾弾することが、そうした間違った主張の抑止力にもなるでしょう。

 この人物の考え方は、相模原の障害者施設殺傷事件の犯人の考え方を連想させます。危惧することは、こうした考えを持つことが少数の特別な人たちに限定されるのではなく、若い人たちに広範囲で広まっている可能性です。ネット上で拡散する過激な主張に浸っている若者は、そうした考え方に感化される可能性があります。情報社会では、膨大な情報から個人が自主的に選別することにより、偏向した考え方が増殖する事があるでしょう。ホリエモンもDaiGoも、他人に対する共感ができずに、極めて利己的な考え方を取ります。また、ネット上には科学的な根拠がないフェーク情報が蔓延しています。それは、情報社会の一面を端的に表していると考えられます。

 日本列島に沿って、停滞前線が張り付いています。秋雨前線と言って良いのでしょうか。天候は西から東へ移り変わります。前線に沿って雨雲が連続して、特に九州地方に到来します。近年、今までにない雨量によって、洪水とそれを原因とする土砂崩れによる災害が頻発しています。泣きっ面に蜂とも言うべきこうした状況を引き起こしている地球温暖化に歯止めをかけなければ、より一層の災害が発生するでしょう。

 アメリカの前大統領のトランプは、科学的な考察を無視して、頻繁に引き起こされる自然災害が地球温暖化によって引き起こされることをフェーク情報と言って、パリ協定から離脱しました。トランプ個人の資質を問題とするだけではなく、そうした人物を大統領に選出したアメリカという国の劣化を印象づけました。

 仮に地球温暖化対策が上手く行っても、私達は長期間に渡り今までに経験したことのないような災害に見舞われることは確かです。火山噴火や地震など純粋な自然災害を除いて、コロナウイルスや近年の水害などは、人為的な災害と判断することができます。

 こうした暗闇に一筋の希望の光が当たるとすれば、それは人々が他人に対する思いやりを感じられる社会を作り出すことです。そうした意味で、ホリエモンやDaiGoの考え方に異を唱えることはとても意味あることです。ホリエモンは、「また次のつるし上げのターゲットを見つけるんでしょうけど、そういうのはやめませんか」などとピントのずれた見解を述べていますが、極めて悪質な主張には、明確な反対の意思表示が重要です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  マッキーの随想:緊急事態宣... | トップ | マッキーの随想:パラリンピ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

時事随想」カテゴリの最新記事