「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの時事随想:保育・幼児教育の問題点

2023年02月04日 | 時事随想

 日本における子どもの取り扱いは、世界的に見ても繊細で愛情を込めていると思っていました。明治時代の日本の状況を的確に評価したモースの文章にも、日本人の子どもの取り扱いの丁寧さが示されています。

マッキーの教育:モース著『日本その日その日』 ・・・明治の日本

その流れで、保育園と幼稚園の指導は世界に誇れる内容だと私は確信していました。それに比べて、小学校・中学校・高校・大学と進級すればするほど、疑問の残る教育が行われているのが現実です。

 しかし、最近の幼児教育における事件が耳目を集めました。一つは園児に対する虐待行為、それから送迎車の園児置き去り死亡事件が挙げられます。全く無力な園児に対する虐待行為は、一義的には指導者の資質の問題が挙げられます。周囲の環境がどうあれ、虐待は傷害行為であり許されないことです。ただ、園児虐待行為が話題として取り上げられる頻度が増したのは、過酷な業務環境や低い待遇などに問題があることは確かなことです。

 岸田政権の、異次元の少子化対策が議論となっています。異次元の戦力強化対策が評価されずに、選挙対策で一般受けする少子化対策を突如言い出したと言った印象です。 少子化対策の柱は、1)児童手当など経済的支援の強化、2)学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充、3)働き方改革の推進、の三つとなっています。自民党の今までの立ち位置の反省無くして、「異次元」などと世間受けしそうな言葉を信じてしまうのも問題です。少子化対策はすでに遅きに失する大問題です。そうした影響もあり、保育園・幼稚園では、多々の問題が発生しているようです。「送迎車の園児置き去り死亡事件」も、担当者レベルの過失のみを問うのではなく、本質的な現状を把握する必要があります。

 小泉内閣以来安倍政権を中心に、国民の生活状況の問題点を置き去りにしてきた結果が、今の状況を作り出しています。国民の幸福に関心を示さない政府の下で、少子化が進行し、教育にも様々なしわ寄せが来ています。保育・幼児教育の問題点も、そうした根本的な原因を探りながら、具体的な改善策を示してほしいと願っています。

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