「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの随想:最近考えた2つのこと

2021年11月03日 | 時事随想

 秋篠宮家を出発する眞子さまと妹の佳子さまとのハグが、多くの人に感銘を与えました。皇室であっても、一人の人間として悲喜こもごもの人生を送っていることを実感したと思われます。SNSの世界では、「リアルアナ雪」と命名されているようです。儀式なし、一時金辞退、そして複雑性PTSDと引き換えで実現した結婚は、眞子さんの、人生は自分で決めるという強い意志を感じ、それを妹佳子さまが身内として思いやっていることを実感するハグでした。

 長い伝統の上に成立している今の皇室は、戦後象徴天皇として国民に対して繊細に対応しながら生き続けてきました。「公務は常に私事に先んじる」という考え方が皇室にも国民にもあります。その観点で考えると、眞子さんの言動が問題にされるのですが、自分の人生は自分の意志で決めるという一人の人間として当然のことを、「リアルアナ雪」で考えさせられました。

 現在、英国グラスゴーで「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」(COP26)が開催されています。COPは締約国会議(Conference of the Parties)の略で、今年26回目を迎えるので「COP26」と呼びます。COPの目的は、炭素排出量を削減することです。温暖化を防ぐための「最後のチャンス」とも言われる国連の会議「COP26」に対して、COP26では政治家たちが真剣に考えているフリをしているだけだと、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが「ベラベラもうやめろ」と、世界各国の首脳に怒りの声を挙げています。

 実際に、自民党・麻生太郎副総裁は、「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなったろ。それが今はコジヒカリだコチピカリだ…ね」などと茶化すレベルの認識しかなく、トランプ氏は、気候変動の危険性を警告する科学者たちには「政治的意図」があると批判し、気候変動は「でっち上げ」だとも発言しました。国際的には、気候変動と気温の極端な上昇や下降は人間活動によるものだという見方が、主流の科学的知見となっています。

 河井酔茗の詩「ゆずり葉」では、「世のお父さん、お母さんたちは 何一つ持ってゆかない。みんなお前たちにゆずってゆくために いのちあるもの、よいもの、美しいものを、一生懸命に造っています。」と美しい言葉を綴っています。しかし、実は「火垂るの墓」のように子どもを奈落の底へ突き落すような状況を作り出していた時代でした。そんな時代に、美辞麗句を並べて大人の行いを評価すること自体が弊害と言えます。今は、人間を含む生物の存続が危惧される時代となっています。将来の人たちのことをもっと考えて、政治家も一般人も世の中の在り方や生き方を真剣に考え直す必要があるようです。

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