子どもホスピス | のりの音楽と日常の日記♪

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しているという変わり者独身オヤジの独り言

今日の「報道特集」の中で取り上げられていた「子どもホスピス」。

恥ずかしながらこういう取り組みをしている方がいるとは、全く知りませんでした。

 

ホスピスというと「最期の看取り」とか「緩和ケア」のイメージですけど、子どもホスピスとは「命に関わる病気」を抱えた子供や「重度の障がい」がある子供たちが、病気や障がいと闘いながらも子供らしく、楽しい時間を家族や友達と過ごせる場所。

 

どうも歳を取ったせいか、こういう子供たちの姿を観ていると泣けて来まして、この特集を観ている最中も子どもながらに頑張って病気と闘っている姿に、そしてそれを支えているご両親の姿に泣けて来ました。

 

何でこうも理不尽なんでしょうかねぇ…

一部の大人たちの勝手な理由で引き起こされた戦争で命を落とす子供がいたり、様々な病気によって命を落とす子供がいたり。

2歳とか3歳の子供が「余命半年」とか告げられるのは、とても耐え切れるものじゃない。

(もっとも私も生まれた当初は「5歳までは生きられない」と言われていたようですが、半世紀以上生きちゃいました)

ほんと、変わってあげられるモノなら喜んで変わってあげたいし、あげられるものは何でもあげたい。

 

TVを観ていて、自分も一番古い記憶は病院だったことを思い出しました。

ガキの頃は様々な病院で入退院を繰り返していたこと、退屈で病院の中を走り回って看護師さんに怒られたこと、見舞いに来た両親が帰る時「自分も一緒に帰る」と泣き喚いたこと。

 

TVに出ていた子供たちの手足に何本も点滴がつながれている姿を観て、大昔の自分を思い出しました。

ただ、この子たちはこのホスピスで楽しい時間を過ごせているのは、とても素敵だとも感じました。

 

この取り組みを立ち上げた方の言葉の中に「子どもは闘病中でも成長する」というものがありました。

この視点、正直ありませんでした。

けど言われてみれば、その通りです。

 

カラダの成長だけでなく、ココロも成長していく中で、様々な経験が出来てそこから様々な知識を得て、それが次の成長へとつながる。

通常であればそれは保育園や幼稚園、小学校という流れの中で経験していくことですけど、ここに出てきた子供たちはそれがなかなか難しい。

 

病院の中に居てはそれらすべてを経験するのは難しい中で、このようなホスピスでは少なくとも「生きる楽しさ」を経験出来る。

この意味はとても大きいし、もしかするとその経験は闘病への勇気にもなるし、更にそれはもしかしたら病気に打ち勝つ力にさえなるのでは、といった可能性まで感じました。

 

そしてそこは子供だけでなく、その親のココロの拠りどころになっている、というのも素敵だ、と思いました。

回復していける子供もいれば、この世を旅立っていく子供もいる。

 

 

重症病児や重症障がい児の一時預かり施設はあっても、このような子どもホスピスは国内にまだ2か所ほどしかないそうです。

命に関わる病気と闘っている子供は国内に2万人。

その子たちすべてに病気や障がいと闘いながらも「生きる喜び」を知ってもらえたら良いなぁ、そしてその親御さんたちにも一時の安らぎとココロの拠りどころとして利用してもらえたら良いなぁ、なんて思いました。

 

こういった施設運営はほとんど寄付によって賄われるそうです。

私も微力ながらお手伝い出来ることをしようと思いました。

 

認定NPO法人横浜子どもホスピスプロジェクト