あの青い空の向こうへ

あの青い空の向こうへ

「新たな笑いを!」
をテーマにがんばります。


ニィ!

男はいやらしい笑みを浮か

べる。今なら

どろぼうにも

なれるだろう。

 男が口を開く。

「投げようと思えば、投げ

 られてましたぜ?(針を)」

「だろうな。

 だが相討ちだ。」

「ははは!

 ちげぇねぇ、ちげぇねぇ!

 気に入った!

 飲みねぇ、だんな♪」


~ 続く ~

 うなる白刃(はくじん)!!

三十郎の神速の抜刀術

(ばっとうじゅつ)!!

──ピタ!!

二人の動きが止まった!

息を呑(の)む!

伸ばした男の右手には、太い

針(はり)。(投げてはいなかった。)

一方、三十郎の

斬鉄剣は、男の首を

捉(とら)えていた。

(しかし寸止(すんど)めだった。)


~ 続く ~

。。。

男には凄(すご)みがある!

人を圧倒するほどの!

思わず

三十郎は鳥肌が立つ!

・・・。

・・・。

・・・。

右手をゆっくりと・・・・・・

刀の柄(つか)へと・・・・・・・・・・・・

とッ!!

男が右手の〝何か〟を─

投げつけて─

ブワッ!!


~ 続く ~

(むっ!)

これは殺気だ!

どす黒い〝気〟が、もうもうと

男から

放たれている!

「!!」

男が右手を懐(ふところ)に

入れた。

。。。。。

何をするつもりか?

三十郎は鞘(さや)を左手で

握(にぎ)る!

いつでも刀を抜けるように・・・・・・。


~ 続く ~

「・・・。」

三十郎が座るか座るまいか

考えていると───

「二人とも仲間です。

 ご安心を。」

と大助の声がした。

「失礼する。」

一礼して、三十郎は囲炉裏の

前へ・・・・・・。

ギロリ!

左の男が鋭利(えいり)な視線

を向けてきた!


~ 続く ~