想像の世界(858)空の高みから傍観する右半身不随のセニアカーの監督…なんじゃそれ!?


想像の世界(858)空の高みから傍観する右半身不随のセニアカーの監督…なんじゃそれ!?



日曜日で博文が花を植えに来る日だ。

花を植え、残った時間は庭の除草と草刈りだ。

俺はその監督であれこれ指示はするが、右半身不随ではそれをセニアカーで行うわけだ。

ま、右半身不随でなくても、ほぼ指示監督だけだっただろうな。

小学生の頃は自分も率先して行動していたし、大学や社会人になってもアルバイト等は率先して誰よりも働いたものだが、結婚して以後はほぼ全て指示監督だけだもんな。



中山(ちゅうざん)でもメニューは全て考え、レシピも決め味も決めていったが、自分でキッチンに入って調理をした事は一度もなくて、それで経験者の調理長、店長とは連日もめたが、当然俺は俺の味を絶対譲らず、それは当然で、そもそも当初は自分の食べたいものを作る事で始めた仕事だからな。

直美が調理の全てを行い、調理人にも指導するようになってから俺もとやかく言うのが減っていったのは、直美の味付けは俺の好む味付けで、つまりに似た舌を持っていたわけだ。



おかげで3〜4年もするとあまりレシピも考えなくなり、結局何百と作った料理ももう食べたいものもなくなり、10年もするとほぼ全て定番になったわけだ。

ま、今もたまに直美が変えたりもするようだが、結構中山(ちゅんざん)の料理への評判は良く、ま、俺は母ちゃんから受け継いだ味、直美は父ちゃんから受け継いだ味の舌も世間のみんなにも認められた味で、いわば誰でも好む味って事で、当たり前の事を当たり前にやっているだけってことだ。



管理監督が専門の俺は、極端に言えば常に傍観者ってわけだ。

とは言ってもやはり仕事は単なる傍観では出来るわけではなく、いわば常に鳥瞰するように全体を見渡して、すぐに目的に達するように行動を起こす傍観者ではなくては管理監督は完璧とは言えないわけだ。

空の高みから傍観する右半身不随のセニアカーの監督…なんじゃそれ!?



庭はもう十数回、いやそれ以上いじくっているが中々ちゃんとした庭にはなってくれない。

つまり植物は咲いては枯れるし、それに季節によって育ってくれる時期も違うので俺の思いのままと言うわけにもいかないのだ。

博文はただ俺に言われたことを淡々とやるだけでいいが、逆に監督の俺はあれこれ考え、これで結構悩んだりするもんだ。

悩む。

脳。

小と月。



うーん、日本語を作った奴はよく考えていて、やっぱり天才が無数にいて、2,000年もかけて作ってきたもんな。

英語でも日本語でも、全ての国で新造語は次々と出来るし、国会もマスコミもやたら新造語を作りたがるし、聞く方の俺達も、ただ聞いてるだけでは会話さえ難しくなるし厄介なものではある。

やたら外来語を使う奴もいるし、それをいちいち、”その意味は?”、と言うのも厄介で、みんな知ったかぶりで会話も続いていくし、うーん、ま、俺は基本的知ったかぶりはしたくない方だけどな。



一応、県知事や国会議員や首相などが外来語を使って、分らなければすぐ調べるが、昔は一般的な人よりは数倍の読書を大好きでやっていたから一般人よりは言葉に敏感な方だけど、たった8年間テレビを見なくなったら、やたらと知らん外来語が増えて、もう俺なんか逝きし世の面影をたどるだけってわけだ。

もっとも2,030年、全てが加速する世界に備えよ、と言う本を買って読んだらやはり外来語のオンパレードだ。



2,030年なんて後9年で、俺は生きていると思うが、やはり進化とか進歩なんて言うが、ま、俺にとっては退化で、古き時代のそれも、古ければ古い方が良き時代で、俺自身も4歳の時に初めて見たヤラブの森がバッと開けて、真っ青とエメラルドの海がどこまでも広がり輝いていて、砂浜に降りると浜昼顔の花が咲き乱れていた時から、今まで感動の思い出の数々で生き続けているようなもんだ。

サテ、博文が来てもう電動の草刈り機の音を響かせているので、俺も庭に行くことにしよう。



2021年10月24日



人生波乱万丈!73歳脳出血後遺症と共に歩む中山誠氏の思い出話が面白い。
中山誠の思い出 memories
中山誠氏の思い出話しが面白い。本当に、相当面白いのだ。これだけの波乱万丈な人生を送ることができる人が、いったいどれだけいるのだろうか?そしてこの物語(思い出)には、戦後沖縄の歩んで来た歴史の中で起こる様々な出来事ともとても関連が深い。現代の沖縄史といっても過言ではないのか…

https://kamosan.ti-da.net/e10459057.html



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