無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

酒田みちみらい女性の会

2022-05-08 15:22:28 | 建築・都市・港


酒田みちみらい女性の会は、阿部元酒田市長の肝いりで、日沿道の延長促進の応援団として平成19年に発足した。


時代はコンクリートから人へと言われ、B/C所謂「費用対効果」の上がらない道路は造らないのが国の方針だった。
地方は、いくら足掻いても高速道路は望めない。ましてや日本海側、都市部への一極集中と地方の過疎化は進むばかりだった。
男性社会の土木や道路の世界に、女性の視点を加えることと、全国各地に散らばった同様の地域との連携で、この会は活動することになった。
生活道路の重要性も鑑み、酒田市内の街歩きも行った。

最も力を入れたのは、高速道路を繋げようとする全国的な活動、全国みちづくり女性団体交流会議参加で、隣県との交流や各地活動のノウハウを知った。
日比谷公園集合で、国会周辺でのデモ行進も行った。
女性は声が小さい。人数も少ない。目立たないと存在感もない。
そこで派手なピンクのジャンバーを着用することになる。

大きな収穫を見たのは、平成21年4月。第4回国幹会議にて、酒田みなとIC~遊佐間が、整備区間に格上げされた。
軒並み高速道路の延長が却下される中、「何故、あんな辺鄙な所に。」と世間のやっかみは凄かった。
計画は決定するも、工事の進捗は遅かった。都会の1m延長の予算でこちらでは10mも出来るのにな。
国交省に陳情に行くも、「お願いする所が間違っている。有力な国会議員に行くべきだ。」と教わる。
まぁ、そんなこんなで、道路関係の催しがあれば出かけて、意見発表なども行ってきた。国会議員にも国交省にも陳情を行った。

そして待望の酒田みなとIC~遊佐比子ICが、令和3年に開通する。
開通式での遊佐町長の挨拶で、「ついに遊佐町に高速道路がやってきた!」との声に、ホロッとなった。
この頃からコロナ禍で動きが取れなくなる。全国みちづくりにもZoom参加になる。
道路の見学会は何とか行ってきたが、隣県との道路促進大会にも参加できない。
早くコロナ禍が静まれば良いねと思っていた矢先に、市からの肩たたきが始まった。

横軸のウエストラインに続き、日沿道の遊佐比子ICへの開通で、酒田管内の高速道路の工事は終わったので解散して欲しいと。
コロナ禍の為、2年間予算はつけられていないが、残っている繰越金もそもそも酒田市の予算だ。
引き続き活動するのは構わないが、会の名称を使うのは止めて欲しい。事務局も個人でやって欲しいなどと言われる。
これからどうするか、会員で話し合って欲しい。
そうこうする内に会員の一人が辞めた。それを切っ掛けに再度連絡が来る。

残ったメンバーが集って、解散を決めた。(前回の話し合いでは存続と解散が丁度半分、どちらでもが1名。)
会のそもそもの発足理由が庄内地域の道路の発展なのだからと、新潟県境は致し方ないが、せめて秋田県境が繋がるまではと思ったが多数決である。

そして令和4年4月26日をもって解散となす。





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