そんな無理をして

『謎』を続けなくても、と

自分でも思ってしまうのですが

ええい!

これはもう乗り掛かった舟だ!

 

というわけで瓶消毒です。

 

わが庭にはプラム

(ヴィクトリア・プラム)の

木がありまして、

去年はあまり

実をつけなかったのが

今年は素敵な豊作で。

 

ケーキに入れたり

パイにしたりで

地道に消費しつつ

 

 

冬に備えて冷凍もして、

で、残ったプラム(2キロ)で

今年はチャツネを作りました。

 

もう大鍋一杯に

グツグツいう

状態になっちゃって・・・

 

すごく正当的な魔女みたいな・・・

 

 

 

 

 

ともあれチャツネも

それだけあると

ちゃんと保存しないと

不安じゃないですか。

 

いや、前回チャツネに

挑戦した時は

使用プラム量

500グラムくらいで

適当に使いまわしの

瓶に入れて1月以内に

食べきれたんですが、

2キロは・・・ねえ・・・

 

そんなわけで

お店に行って瓶を購入。

 

 

 

 

支払い時についお店の人に

「この瓶は使用前に

消毒したほうがいいんですよね?」

 

「・・・したほうがいい・・・と思います、

いや私は自分でジャムとか

作らないんでわからないんですけど。

同僚は消毒しているそうです」

 

「ちなみに消毒はどうやって」

 

「オーブン・・・って聞きました」

 

どうやら瓶の消毒方法は

人それぞれであるようで

私の周りで毎年ジャムだの

ママレードなど作っている人々に

「瓶をどうやって消毒していますか」

と尋ねると、煮沸消毒組、

オーブン消毒組、

食器洗浄機利用組と

・・・さあ、こうなると逆に迷う!

 

犬の散歩中に出会った近所の人は

「煮沸消毒15分ののちに

オーブン160度で15分、

中身を詰めたら蓋をして

その瓶をお湯に沈めて

さらに15分ぐらぐらさせる」

 

「詰めた後にまた煮沸?

その場合お湯の量は

『半身浴』くらいでしょうか」

 

「私の場合はフタの部分まで

お湯にくぐらせるわ。

そうすることで瓶の中身を

もう一度沸点にまで持って行って

しぶとい雑菌を根こそぎにするの」

 

この方は近所で名の知れた

料理上手であるため

私は家に帰って夫(英国人)に

「彼女のやり方に従おうと思う。

煮沸消毒、オーブン消毒、

中身を詰めてもう一度煮沸だ」

 

「・・・待ってください、瓶に

中身を詰めてもう一度煮沸?

それは何のために?その時

フタは締めてあるんですか?」

 

「フタは締めてあるはずだ、

だってそうしないと

お湯が瓶の中に入っちゃうだろ」

 

「煮沸ってことはお湯を

沸点まで持って行くんですか?」

 

「そう、そうすることで

雑菌を殺し尽くすらしい」

 

「・・・それ、雑菌を殺す前に

君が大怪我をしませんか?

蓋をした瓶、つまり密閉容器を

加熱したら温度変化で

瓶の中身は膨張するでしょう?

僕にはそれは

『台所で作れる簡単爆弾

製造法』に聞こえますけど」

 

・・・あれ?

 

そんなわけで私は

瓶詰前に食器洗浄機と

オーブンを使って

消毒作業を実施、

瓶詰後の煮沸消毒は

避けたのですが

・・・瓶の外側にこぼれた

チャツネがそうすると

頑固に固まっちゃってですね。

 

仕方ないのでお湯に

『さっとくぐらせる』形で

瓶の外側を洗いました。

 

滅菌作業がうまくいっていれば

今後6か月間私はチャツネを

食べられる見通しです。

 

 

 

最初は近所の人に

季節の贈答品として

配ろうかと思ったんですが・・・

 

料理上手組はこの時期

ジャムとかソースを

配ってくれているので・・・

 

すまん、私はそこまで

自信がないや、みたいな・・・

 

この場合問題なのは

味云々じゃなくて

消毒作業のほうの自信

 

本当に近い間柄の

『もし瓶の蓋の裏に

カビが生えていたら絶対に

正直に教えてくれる』人にだけ

「何かあったら瓶を

中身ごと捨てて

私に連絡してくれ」と

お願いしながら渡そうかな、と

 

いや、この量は自分たちだけでは

消費できない気がするんです

 

保存食って難しいですね

 

瓶詰に自信のあるあなたも

今一つ滅菌手順に

確信が持てないアナタも

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