日本文化に興味があるという

某アメリカ人淑女と話をしていて

映画の話になって

『ゴジラ -1.0』

よかったですよ、

近くの映画館で

リバイバルがかかったら

ぜひご覧になるといい」

と言ったら相手は

途端にキツネにつままれた

ような顔になり

「・・・ゴジラ・・・って

・・・何ですか?」

 

 

 

 

今度は私は

キツネにつままれる番で

「何ですかってアナタ。

アナタは日本文化に興味が

あるってさっきから・・・

ゴジラって何って君」

 

「アニメですか?」

 

「実写!実写映画!」

 

「原作は漫画か何か・・・?」

 

「違う違う、最初から映画で

初代から今年で70年目で・・・

この間アカデミー賞も獲得した

あの有名な!ハリウッドでは

最近キングコングと合わせ売りの!

え、キングコングはわかるよね?」

 

「それはわかります」

 

「『ゴジラvsコング』、

最新作が来ているでしょ」

 

 

 

と、ここでここまで黙って隣で

私と彼女の会話を聞いていた

某スコットランド人青年が

「・・・Norizoさん、

あの・・・

発音がちょっと・・・」

 

「発音?」

 

「Norizoさん、『ゴジーラ』って

発音していますよ、こっちでは

『ガッズィーラ』ですよ」

 

すると米国淑女も

「ああ!ガッズィーラの

ことでしたか!」

 

「えっ、待って待って待って、

私はさっきまでもちゃんと

『z』と『ll』を意識して

英語風に発音していましたけど、

『ガッズィーラ』でしょ?」

 

「・・・『d』の発音が

弱いですね、ちょっと」

 

「えっ、私の『d』発音、

足りていない?

『ガッズィーラ』」

 

「・・・残念ながら」

 

ええい!

 

ゴジラはゴジラだ!

 

『キングオブモンスターズ』でも

芹沢博士はずっと

『ゴジラ』って発音していたし!

 

・・・皆さん、英語で

『ゴジラ』と言いたい時は

『z』と『ll』だけでなく

『d』も意識しましょう・・・

 

つまり『ガッズィーラ』の

『ガッ』の部分でちゃんと舌を

上の歯の裏にくっつけて

『God』の発音を

完成させる気持ちで。

 

近頃、思いもよらない部分の

発音で意思の疎通に失敗しがち

私の英語能力です。

 

 

日本由来の固有名詞で

「その発音はちょっと」と

言われるのは私も

釈然としないのですが

「でも『ガッズィーラ』の

『God』は『神様』を

意味しますでしょ、

神の名を冠したモンスターは

他になかなかいませんよ」

 

・・・まあね、うん、

確かにゴジラは他の

大型怪獣とは別格だからね

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