広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第31号(2022年7月号)です。
ママ友といる時の優しい私、SNSにアップしている笑顔の私は、本当の私ではありません。
自分を偽ることに疲れました。ママになったことを後悔しています。
苦しい気持ちを、勇気を出して言葉にしてくださってありがとうございます。
ママに限らず、「〇〇であることに疲れた」と感じる人は多くいます。人や世間に合わせているうちに、なにが本当の自分なのか分からなくなったという人もいます。
実は、そんな苦しみを抱えているのは、あなただけではありません。ドキュメンタリー映画「ママをやめてもいいですか!?」(2020年)によると、77%のママが「ママをやめたい」と思ったことがあるそうです。
人は、あらゆる自己をもって生まれてきます。頑張り屋、甘えたがり屋、寂しがり屋、強がり屋、やさしい自己、いじわるな自己……など。
成長し大人になるなかで、無数にある「自己」の中から「これが私」という「自己」を選択していきます。ある程度自分の役割を決めて、一貫した自己をつくっていくわけです。
たとえば、「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と言われながら育つと、頑張り屋の自己を成長させ、甘えん坊の自己を抑え込んでいきます。
きっとあなたは、「我が子を慈しむ優しいママ」「いつも笑顔で太陽のような存在」……そんなママでいたいと頑張ってこられたのだと思います。
「こんなママになりたい」と思うのはいいことなのですが、「そうでないとダメ」と思うと、それ以外の自己、例えば、「甘えたがり屋」「自由奔放に生きたい」といった自己は、「許されない自己」になります。強く抑え込まれた自己(インナーチャイルド)は、「苦しいよ、ここから出して!」と泣きわめいたり暴れたりして、あなたを苦しめるのです。
「悪い自己」なんて居ません。優しいあなたも、甘えたがり屋のあなたも、本当のあなたなのです。「出てきちゃダメ!」と叱るのではなく、時には顔を出すのを許してあげて、「よしよし」とあやしてあげてください。
「ママをやめたい!」と思った時は、甘えたがり屋や、自由奔放に生きたいという自己が、目を覚ましたんだとイメージしてください。
その自己はまだ小さな子どもです。心の奥に押し戻そうとするのではなく、「よしよし」とあやしてください。
それでもおとなしくならない時は、まわりの人に協力してもらって、ママの自由時間を持ってみてください。外の空気を吸って背伸びをした「自己」は満足して、またスヤスヤと眠ってくれることでしょう。
(「子育て通信31」完)
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