子育て通信33)強がっていて素直じゃありません | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第33号(2022年9月号)は、「気持ちを素直に出してほしい」です。
 

 

相談

 

うちの子は、強がっているというか、ひねくれているところがあります。自分の気持ちを素直に出せる子になってほしいのですが。

 

 

考え方


本当は好きなのに、「大きらい!」と言う。本当はかまってもらいたいのに「ほっといて!」と言う。困っているのに「助けて」と言えない……そんな感じなのかなと思います。



人は「心の防御反応」を備えています。
人を信じたいのに、裏切られて傷つくのが怖いので、「誰も信じない!」と思ってしまう。本当は自信がないのに、弱い自分を認めるのが怖いので、威張ることで「自分は強い」と思おうとするなどです。

これ以上傷つかないように、鎧(よろい)で心を守っているのです。素直じゃないと見える時は、この「心の鎧」で自分を守っているんだと、分かってあげてください。

この「心の防御反応」は誰もが持っています。悪いことではないけれど、本来の「喜び」を感じることができなくなります。それに鎧を着るということは、相手を「敵」と見ているわけですから、良い人間関係を作るのに苦労します。

子どもの「心の鎧」に気付いたとしても、「強がっているだけでしょ!」なんて指摘してはいけません。もっと傷ついて閉じこもるか、キレて暴れます。

そういう子も、ありのままの自分を受け入れ大切に思ってくれる人たちに囲まれていれば、心の鎧は必要なくなります。

私達親も、心の鎧を着ていることに気づくことがあります。もし気づいたとしても、自分を責めないでください。だって、誰もが持っている、防御反応ですから。

 

 

どうすればいい?
 

普段から、「気持ちは認め、行いを叱る」「気持ちを認める聴き方」をする

ネガティブな気持ちを感じてもいいんだと思えれば、鎧で心を守る必要はなくなります。

今のお子さんをまるごと受け入れる

「心の鎧」を着ていることも含めて、まるごと受け入れてあげてください。
「今のあなたでいいんだよ」「今のあなたを大好きだよ」を根気強く伝え続けてください。

親自身が心の鎧を着ていることに気づいたら

「心の鎧」は、誰もが持っている防御反応です。でも、自分自身に対しては、鎧は必要ありませんよね。
そんな時には、その鎧で守ろうとしている「傷ついた心」はなんだろうかと考えてみてください。それは、「排除すべき傷つき」ではなく、「愛すべき傷つき」なのです。その傷ついた心を「よしよし」と、抱きしめてください。「寂しかったね、辛かったね」と。


※ 子育て通信の「感想」「質問」や、「とりあげて欲しい相談事項」がありましたら、【コメント】していただけるとうれしいです。
(「子育て通信33」完)

 

 

 

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