広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第63号(2025年3月号)です。
子どもの世話をするのは親の努めだと思います。「見守りなさい」「過干渉にならないように」ということですが、「お世話」と「干渉」の違いはなんでしょうか?
赤ちゃんのときは、お乳をやったり、おしめを替えたりと、手をかけて育ててきました。それなのに大きくなったら「見守ることが大事」と言われても、しっくりこないことでしょう。
私は、「先回り」しなければ、過干渉にはならないと考えています。赤ちゃんのときも、親が先回りをしていたのではなく、赤ちゃんが発する、「おなかがすいたよ」「眠いよ」というサインを読み取ってお世話していたと考えてはどうでしょうか。
子どもは言葉が話せるようになると、「したい」「イヤだ」「~して」と自己主張したり、「こわいよ」「さびしいよ」と、気持ちを言葉にできるようになります。子どもがそう言うのを待って、アドバイスしたり手を貸してやれば、先回りにはなりません。
ですから私は、「手塩にかけて育てる」という言葉が好きではありません。先回りして手をかけることが、よい子育てのような印象を与えるからです。
子育てで頑張ることがあるとすれば、手をかけることではなく、手をかけたくなるのを、ぐっとこらえることではないかと思っています。
子どもが困っていたり、失敗しそうになると、親は手や口を出したくなります。そんなときは、「うちの子、どうするつもりなんだろう?」と興味を持つと、見守る余裕が生まれると思います。
◆ 気持ちを言葉で伝えることができるよう支援する
・ 最初は、「これで遊びたかったんだね」「悲しかったんだね」と、親が気持ちを言葉にしてやる。
・ 「さびしい」「くやしい」といったネガティブな気持ちを言葉にしたとき、「そんなこと思わないの!」と否定しない。「くやしかったんだね」と、気持ちを認める。
◆ 先回りせずに見守る
・ 子どもが、「えーん」と泣いて抱きついてきたり、「ママぁ、どうしたらいい?」と助けを求めてくるまでは、手や口をいっさい出さない――くらいの気持ちで、見守ってみる。
・ 先回りするのは、誰かにケガをさせたり、本人がケガをするのを防ぐとき。
このブログに書ききれないことを本にしました。
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(「子育て通信63」完)
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