2021年10月26日火曜日

 やはり週明け東京市場で日本株は弱かった・・・。
10/25 日経平均28,600.41円▼204.44円

日経平均寄与度の高いファストリが年初来安値。
・中国の新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念
・G7で国際的なサプライチェーンから強制労働を排除する仕組みづくりで一致
(新疆ウイグル自治区で疑われる中国当局による人権抑圧を念頭におく)

それと、週末の衆院選に向けて静岡補選を自民党が落したことを材料に
売り仕掛けがあった可能性も否定できず・・・。
衆院選上昇アノマリー、今回は外れちゃうのかも💦

ただ、夜間取引で日経平均先物は28800円まで上昇しており
下落トレンドが強まったということでもないので、
下がったら買っておいてじっと待つ、、、というのが今の戦略かな。

週明け月曜、米株市場は米金利上昇が一服しているためか全般強いです。
ダウもS&P500も史上最高値更新ですね。。。
今週はテック系企業の決算発表が相次ぎますがマーケットは楽観的。

日本も決算発表本格化します。

※今週の決算スケジュール


そもそも10月安値を拾って年末高値を追うというのが
日米ともに株式市場のシーズナリティ。

過去20年平均 S&P500月別パフォーマンス

ダウ

日経平均

さて、エネルギー価格上昇は続いています。
今日天然ガスが跳ねているのはCOP26のせいもあるかしらね。

※天然ガス先物 凄いボラね~

「石炭火力全廃を」日本に圧力 31日にCOP26開幕
新興国、一層の燃料高懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA15C540V11C21A0000000/
・31日の開幕まで1週間を切った
・議長国である英国は石炭火力発電の早期廃止を主要議題にする意向

現実を直視せず、政治的にCOP26で
カーボンニュートラル政策が世界的にタカ派的にまとまれば
なお天然ガス相場が上がる可能性があります。
すでにそれを織り込み始めたのかもしれません。
天然ガスは比較的CO2排出量が少ないため、
まずはCO2排出量が大きい石炭をやめて天然ガスにスイッチすることから
着手しよう、という動きが世界的に加速しています。

その動きがCOP26によってさらに加速するかもしれない、
ということです。

天然ガスに需要が集中すると、需給がひっ迫して
ものがなくて(高すぎて)買えない、、、
というところも出てくるわけで
そうなると原油や石炭に一時的に代替が起こるわけですが
例えば欧州の天然ガス相場のオランダTTF価格の急騰が話題ですが
これを原油価格に換算すれば200ドルもの価値にまで高騰していたりします。
現実にはWTI原油は80ドル台。
まだまだ安いということになりますね・・・
スパイラル的にエネルギー価格は上がっていくこととなります。

となると、あらゆる生産活動の基となるエネルギー価格上昇で
いよいよ世界のインフレが本格化するのでは?との懸念が生じているわけですが
teslaなど破壊的イノベーション企業への投資で知られる
女性版ウォーレン・バフェットと呼ばれるキャシーウッド氏は
こんな見方をしています。

キャシー・ウッド氏、デフレ圧力が供給サイド起因インフレを打倒へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-25/R1IVUKDWRGGB01

エネルギー問題には触れていないので、
その点についてどう考えているのか質問してみたいのですが、
コロナ禍によるボトルネックインフレ、
サプライチェーン起因による物価上昇圧力は

①人工知能(AI)などの技術進歩の影響
②時代遅れの商品の価格を押し下げる破壊的イノベーションによる創造的破壊
③パンデミックによる循環的要因で企業が需要の回復に対応するために注文を増やし、
 最終的にはクリスマスシーズン後に過剰供給と価格低下に直面すること
 
上記3点のデフレ圧力によって解消するとみているようです。

特に③における指摘はエネルギー問題でいえば、
今冬が厳冬になるとの予想から買われている側面もあって
もし、ラニーニャ現象による厳冬観測が外れて
暖冬となったら余剰に在庫を積み上げていた分
需給が緩んでエネルギー価格が下がるだろう、というようなことと同じですね。

クリスマスシーズンにモノがあふれ、供給過剰から物価下落となる、
という短期的観測が現実になるかどうかは、もうすぐにわかりますね。

為替市場ではドル円が115円に到達できずに軟化中ですが
一気に円高に進むという感じでもないわね。
これは資源高であることが下値を支えているのかもしれません。
日本は資源の輸入国、円売りドル買いで資源を買う必要があります。

足元では米長期債利回り上昇が一服。
今夜ゴールドが堅調なのは金利が低下気味だからでしょう。

先週のパウエル議長のインフレは長期化するといった主旨の発言もあって
金利先物市場では早期利上げを織り込む動きが加速していますが
やや短期金利は上がりすぎでは・・・?
今日は長短金利全てで上昇一服しています。

※米国債利回り 2~30年
★は今年の高値。
2年、5年が今年の高値を超えて新値更新中ではありますが、
今夜は軟調。
現状ではドル/円相場は米金利次第というところもあって
金利上昇一服でドル円下落となっています。

金利ももう少し調整がありそうなので、
クロス円ショートは継続しています。

ポジションは
日経平均CFD27410円L
ユーロ円132.67円S
カナダ円92.28円S 変わらず。

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