2023年4月5日水曜日

 今夜は悪い経済指標が出て株が下がるという展開。
悪い指標は利上げ停止観測につながり株にはプラス、という反応ではなくなった。
いよいよ景気減速~リセッション警戒が出てきたということか?

■米2月求人件数63.2万件減の990万件、約2年ぶり低水準
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-jobs-idJPKBN2W1182?il=0
・求人件数が63.2万件減の990万件と、21年5月以来、約2年ぶりの低水準に沈む
 ~予想は1040万件:前月1月分は1060万件(1080万から下方修正)
 
同時刻に発表された米2月製造業受注は前月比▼0.7%で予想を下回っています。

■2月製造業受注:前月比▼0.7%(予想:▼0.5%、1月:▼2.1%←▼1.6%)
        ~2ヶ月連続のマイナス

こうした弱い数字を受けて、
市場では米国の次回5月FOMCでの利上げ折込みが後退。

市場金利はご覧の低下です。
10年金利は今年の最安値更新していますね。

※米国債利回り一覧 

というわけでドル売り加速しています。

ドル円、下がってくれました!
ドル円132.85円ショートは継続です。
通貨インデックスを確認すると、ドル独歩安、、ではありません。
豪ドルも下落していますね。
今日は豪州準備銀行(RBA)の金融政策会合がありましたが
利上げが見送られました。継続利上げの停止です。
これを受けて豪ドルが売られました。

■豪中銀が利上げ休止、政策金利3.6%-再引き締めの可能性も示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-04/RSKPYVT0AFB401?srnd=cojp-v2
・今回会合では利上げせず、利上げ見送り
・22年5月から10会合連続で累計3.5%利上げしてきたが、今回停止
・声明で必要であれば利上げ再開の用意があると示唆

金融不安が台頭した3月会合でECB(欧州)やBOE(英国)と並んで
利上げを実施したRBA(豪)、今回の利上げ予想はありました。

ブルームバーグ調査では30人中19人が据え置き予想。
11人が利上げ予想でしたので、やはり利上げ停止は予想通りという感じではなく
サプライズと見る向きもあったようです。
だから豪ドルが売られているんですね。

そして、ポンドが強い。
■NY外為:ポンド高止まり、英中銀のピル氏が追加利上げ示唆
https://jp.reuters.com/article/idJP00093400_20230405_00220230404
英中銀チーフエコノミストのピル氏、
根強いインフレがより高い金利を正当化する、と追加利上げを示唆

ポンドドルチャートを確認すると、
これまでのレンジ高値を上方ブレイクしています。
豪州が利上げを停止した日に英国はさらなる利上げを示唆。
マネーはより高い金利を求めて豪ドル売り英ポンド買いに、というわけね。

ポンドドル日足 1.244ドルのレンジ高値ラインを超えてきた。
円が強いのは円金利だけが上昇しているということも材料かな。
おなじみ、ブルーベイアセットが日本国債売り仕掛けしてますものね。
国債価格下落➡国債利回り上昇です。

■ブルーベイ、日銀のYCC放棄予想-日本国債ショート最大限に増やす
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-31/RSDWXWDWRGG001
※長期金利比較
※短期金利比較
米金利低下でゴールドが吹き上がっていますね。
過去最高値は20年8月の2089ドル、現在2037ドル。
最高値更新も時間の問題。

※COMEXゴールド(ドル建てゴールド先物価格)2000ドルをしっかり超えてきた
ここから株が金利低下でも上がらないなら危険な兆候。
リスク資産への投資は慎重に。
※主要米国株インデックス
今週末金曜日は雇用統計が発表されますが、
仮に労働市場の悪化が確認された場合、金利がさらに低下するリスク?
ゴールドはさらに上る可能性がありますが、株が下がるようだとよろしくない。
逆に強い数字となった場合でも次回利上げ観測が台頭するわけで
これも株にとっては良くないはずなのです・・・。

今回の雇用統計と市場の反応はかなり重要な気がします。

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