鹿島アントラーズ原理主義

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サッカーダイジェスト 名古屋戦寸評

2016年05月23日 | Weblog
【J1採点&寸評】名古屋×鹿島|両「7番」がインパクト大のプレー。明神、小笠原らベテラン勢の奮闘も
今井雄一朗
2016年05月23日


名古屋――田口が攻守に素晴らしい貢献。38歳の明神は走行距離11キロ超を記録。


【警告】鹿島=赤崎(26分)、カイオ(42分) 名古屋=明神(60分)、オーマン(86分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】カイオ(鹿島)


【チーム採点・寸評】
名古屋 5
相手のペースをひっくり返し、追いつかれても突き放した展開は見事だったが、残り10分のパフォーマンスですべてが台無しになってしまった。

鹿島 6.5
戦力の厚みと経験を感じさせる大逆転劇。隙を逃さないしたたかな攻撃と献身的なディフェンスラインの奮闘が実り、最良の結果を手に入れた。

【名古屋|採点・寸評】
GK
16 武田洋平 5
落ち着いたセービングで劣勢にも粘り強く対応。ビッグセーブも見せたが3失点目の判断ミスは痛恨。責任は大きいと言わざるを得ない。

DF
19 矢野貴章 5.5
対面するカイオと山本脩斗とのマッチアップは見応え十分だったが、数少ない攻撃の場面ではクロスがやや不安定。守備ラインでは最も奮闘した。

3 オーマン 5
2失点目、3失点目は中央を割られていることからもセンターバックの責任は重大。イエローカードももらい、次節は出場停止という負のオマケも。

2 竹内 彬 5.5
チームを勇気づける2得点目のヘディングシュートはドンピシャのファインゴール。その後のチームの守備を統率できなかったことが悔やまれる。

24 高橋 諒 5
苦手の空中戦を中心に試合巧者に付け狙われた印象。守備に追われて得意の攻撃参加はほとんど見られず、やり込められた試合となった。

MF
18 野田隆之介 5 (73分OUT)
運動量としては悪くない動きを見せたが、起点となろうとしすぎてボールロストを重ねた。中央でもっとシュートに絡みたかったが、奏功せず。

15 イ・スンヒ 5.5
身体を張った守備は存在感抜群。チームの運動量が落ちた後半には自ら持ち上がるバイタリティーも見せたが、努力は実らず。

17 明神智和 5.5
攻守をつなぐリンクマンとして激しく上下動を繰り返し、チームが二度のリードを奪う陰の立役者となった。38歳のベテランが走行距離11キロ超えは素晴らしい数字。

11 永井謙佑 5 (80分OUT)
激しいマークにあって負傷交代。怪我の状態が気にかかるところだが、それ以前にもっと存在感を出すべき選手。前半のパフォーマンスに課題を残す。

7 田口泰士 6
先制点のゴールは正真正銘のスーパーゴール。トップ下として攻守に素晴らしい貢献を見せたが、チームに勝利をもたらすことだけができなかった。

FW
9 シモビッチ 5.5
激しい鹿島のセンターバックたちに対し身体を張って前線に起点を作り、この日はスペースランニングでも気迫を見せた。もう少しシュートが欲しいところ。

交代出場
MF
6 古林将太 5.5(73分IN)
流れを変える存在として右サイドハーフに入ったが、自慢のフリーランもボールがなかなか回ってこず、守備に忙殺された。

MF
10 小川佳純 -(80分IN)
ハイテンションのゲームにおける途中交代という難解なミッションに挑み、身体を張ったプレーを見せたが厳しい結果に。

監督
小倉隆史 5.5
リードを奪った後のゲームコントロールは采配としても指示を明確にすべき。結果を奪いに行く指揮官としての貪欲さをもっと出したい。

鹿島――二度のGKとの1対1を冷静に決めきる決定力の高さを披露したカイオ。


最初の同点弾と決勝点を奪ったカイオ。いずれも最終ラインを出し抜き、冷静にGKとの1対1を制した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
2失点はともにノーチャンス。失点をそれ以外は抑える老練さを見せ、若いCBコンビを後方からしっかりと支えた。

DF
24 伊東幸敏 6
積極果敢なオーバーラップで名古屋の左サイドを陣内に押し込めた貢献度は大きい。守備でも永井にしっかりと対応し、堅実なところも見せた。

17 ブエノ 6.5
奮戦という言葉がぴったりのアグレッシブなディフェンスを見せ、幾度となくピンチに身体を投げ出した。ブラジル人らしい狡猾なところも見せ、出色の出来。

3 昌子 源 6.5
シモビッチと互角以上にやり合う空中戦の強さはこの試合でも際立った。ロングフィードでも光るものを見せ、ハイレベルなプレーを披露。

16 山本脩斗 6 
機を見たオーバーラップはツボを押さえた的確さに溢れていた。相手のサイドアタッカーにも仕事をさせず、縁の下の力持ち的働き。

MF
10 柴崎 岳 6.5
行動範囲の広さでチームを操り、全てのゴールに関わった。ムービングタイプのゲームメイカーとして小笠原との相性も抜群。

40 小笠原満男 6(64分OUT)
水曜日のナビスコカップから連続出場のタフネスぶり。試合の流れを掴んだプレーは全体的に若いチームの引き締め役として十分に機能した。

34 鈴木優磨 6.5
追い上げムードを結果につなげる価値ある同点弾。シュートに絡む回数は少なかったが、相手の弱点を突く刺客の役割をしっかりとこなした。

7 カイオ 7 
GKとの1対1をきっちり仕留める決定力は文句のつけようがない。サイドでも中央でも機能する柔軟なプレースタイルが、またも名古屋を打ち砕いた。

FW
18 赤崎秀平 6(53分OUT)
失点後にすぐさま戦術的交代を強いられたが、前半の出来はそれでも見るべきものがあった。パワフルにゴールへ向かう動きは脅威だった。

9 ジネイ 6.5 (72分OUT)
柔らかいテクニックと空中戦でも巧みさを見せ、前線の起点として躍動。それだけに負傷交代は残念な限りだった。

交代出場
MF
8 土居聖真 6.5(53分IN)
追い上げのスイッチとして投入され、すぐさまアシストするなど抜群の効果を発揮。その後もファジーな動きで前線に流動性をもたらし、逆転の流れを作った。

MF
6 永木亮太 6.5(64分IN)
中盤の底で高い守備力を発揮しながら、前線へのフォローアップも十分に行う機動力でもチームを鼓舞。同点ゴールのアシストまで記録する活躍ぶりだった。

32 杉本太郎 6 (72分IN)
ジネイの負傷により急遽の出番。左サイドでのプレーはまずまずといったところだったが、追い上げムードを壊さない無難なプレーをできる若手は頼もしい限り。

監督
石井正忠 6.5
交代策がことごとく当たり、試合全体の戦術面でも流れを掌握した。ナビスコカップとの連戦を見事にやりくりした手腕は実に見事。

取材・文:今井雄一朗(スポーツライター)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。



チンチロリン


サッカーダイジェストの今井氏による名古屋戦の寸評である。
2得点のカイオに最高評価とMOMが与えられた。
同点弾、決勝点共に冷静に決める、ゴールへのパスであった。
サイドのMFとしてもFWとしても天下一品、結果を残した。
また、ブエノと源のCBコンビ、アシストへの起点となった岳、2点目の優磨、FWのジネイと途中交代の聖真と永木に高い評価が付けられた。
特にブエノは相手攻撃陣を封じ込める活躍を魅せ、才能を表現した。
今後が楽しみである。
そして岳は、カイオの二得点とも起点となっており、チームの中心として存在感を示したと言って良かろう。
サイドのMFとして先発フル出場した優磨であるが、2点目へのランニングは見事。
また、決勝点のアシストをした聖真へボールを落としたのは優磨である。
相手左SBとの空中戦に競り勝ち続けたところも大きい。
優磨をこのポジションにて起用した石井監督の采配も見事と言って良かろう。
チームが一丸となって、過密であり不利な日程、欠場者多数の状況を打破した逆転勝利は素晴らしい。
この勢いを更に増し、勝利を積み重ねて行きたい。
楽しみである。


チンチロリン

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-05-23 12:44:14
これほど評価点に差がつく内容か疑問はありますが、良い評価だと気分がいいですね。

ゴール前の魂のこもった守備、精度の高いカウンターは強い鹿島の象徴です。
あとは攻守のセットプレイが良くなれば黄金期入りの準備が整います。
Unknown (八潮鹿)
2016-05-24 10:11:19
主力の不在、中2日のコンディション、試合中もジネイの負傷退場など不利な状況が満載の試合でしたが、形はどうであれ必死になって戦ったことが勝利につながったと思います。
ジネイがタンカで退場するときに優磨など数人の選手が寄っていき気持ちを受け継いだ姿を見たとき、水曜日の敗戦を乗り越えて全員で戦おうとしているんだなと感じました。
ブエノも前の試合では中途半端なプレーが多かったですが、思い切ってやりきってくれました。
難しい状況の中で若い選手が中心に戦った試合で得た勝利は大きな自信になるでしょう。これからに期待です。