陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ヲタクがネットで生存戦略しつづけるのは難しい

2022-11-27 | 二次創作論・オタクの位相

私と同年代くらいと思われる方の趣味サイトに伺うと、年々更新が途絶えがちになっていくケースが多いようです。
個人サイトではなく、SNSに活動の主軸を移したケースや、二次創作の原作ジャンルを転向したのでサイト名やハンドルネームを一新して(それを転生と呼ぶらしい…?)いる場合もありけりですが。

私自身もほんらいは二次創作とレビュー中心のファンサイトとしてお手軽なブログをはじめて十数年になります。

なんども申し上げておりますが、無料ブログのいいところは、使い勝手がいいところ。
初心者でも、高度なIT技術が必要ではなく、更新できてしまうのです。

昔ながらの専門的なホームページ作成を手掛けている方のなかには、やはり、本業のお仕事が忙しかったり、家庭のご事情などで、維持するのが大変なようですね。ちょくちょく訪問していたサイトがなくなってしまったり、音信不通になるのは寂しいものではあります。

これは何も無償のファンサイトに限ったことではなく、有償の、営利目的で運営しているアフィリエイトのブログやら、視聴数に応じてペイがある動画サービスなどもそうでして。
簡単に儲けられる、知名度があがる、と謳いつつも、母体のサービス企業の収益が悪化すれば、恩恵がうけられなくなってしまうこともあるとか。

利益度外視であっても、閲覧数や評価数を更新の励みにされている方も多いでしょう。
しかし、読者のつながりが広くなればなるほど、お付き合いも大変ですし、競争率も高くなりますね。苦心惨憺して創作したり、レビューを書きあげたのに、思ったように成果があがらなかった、そんながっかりした覚えもあるかもしれません。

動画やSNS、個人ブログなどは、ぜったいかならず、人生で見なければいけないものではありません。身も蓋もないことを言ってしまえば。

拙ブログは、そもそも、自分の精神安定剤として残しています。
仕事など日常のつらいことがあるたびに、読み返すためのものです。お説教がましい記事も、誰かに向けて殴りつける、矢を刺すものに聞こえるかもしれませんが、すべて自分の未来のために書いております。

このブログがあることで、自分はどれだけ救われたかわかりません。
趣味活動のみならず、自分の愚痴を含めた感情のはけ口にすることで、現実の私はこの20年余りをなんとか生き延びてきました。

40代を過ぎると、自分だけの自分優先の暮らしはできなくなります。
しかし、ブログだけは、この世で私がゆいいつ独りになれる場所。ここでの思考も感情も誰にも遠慮しないですむものばかりです。

他人に振り回されることを望まない、反響はあるが気遣いも必要という窮屈な交流が嫌いな私にとりまして、雑多なこのブログは、もう一人の自分に慰められる場所なのです。

しかし、返す返す思いますのは。
趣味サイトの維持にかかるコストや手間暇、あるいは加齢とともに薄れてしまう好奇心や布教活動の意欲。好きなものをずっと追いかけるのは気力と根性が要るものですよね…。

したためたい記事は山ほどあり、書き溜めたストックもあるにはあるが。
現状、なかなか更新できないまま。以前はシリーズ記事をリンクでまとめていましたが、時間がないのでもうやめました。二次創作やメインレビューの作品以外の日記は、リンクを張るのを時間があるときにしています。

ブログにかける時間は年々減っておりますが。
なるべく気長に更新していく所存です。似たような記事の繰り返しになる可能性もありますが、お手すきのときに、興味がございましたら覗いていただけましたら幸甚です。

(2022/06/18)












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