陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

プラモデル部についての思い出

2021-10-20 | 二次創作論・オタクの位相

学園もの漫画でよく、珍しい部活動やサークルがでてきたりしますよね。
大学のサークルだと発起人が数名部員を集めて承認されたら成立するとは思うのですが、実際、高校はともかく、小中の義務教育でヘンテコなクラブ活動ってありうるのでしょうか。

私は中学では美術部一択、高校では空手部のちに生徒会&美術部。大学では合気道のちに帰宅部。高校の授業に組み込まれた正課クラブでは百人一首でした。カルタ大会に出るようなものではないですが、暗記したので、古典が得意になりました。

で、今回思い出したのは、小学校低学年時代の正課クラブ。
毎週木曜日にあったはずなのですが、プラモデル部に所属していました。正確にはプラモデル部ではなくて工作部とかそんな名称だった気もするのですが、とりあえず、そう呼ぶことにします。

理由は人が集まらなさそうなので、居心地が良さそうだという直感です。
実際、男子数名、女子は私だけだったはずです。女子だと手芸部とか書道部とか他にもあったろうに。小学生のせいか、美術部はありませんでした。

このプラモデル部、他の子は何をつくったのはわからないのですが。
私が製作したのは、市販されていた牧場のミニアチュール。近所におもちゃ屋があって、売っていたんですね。プラスチックの箱庭で、ただなだらかな平原に、サイロとか牛の模型をつくって。しまいにガーゼの上に種を撒く。水を含めれば、なんと、実際に草が生えるという。しかし、やり方がよろしくなかったのか、一向、青々とした草地にもならず、色付けするのも面倒でけっきょく放置。クラブ活動が終わったら、すぐ捨ててしまったかも。小学生の買い物にしては数千円ぐらいで、けっこう値が張ったにもかかわらず。

その小学校から転校することになり、次の学校は生徒数が多めでしたけれど、なんの部活かクラブをやったのか覚えていません。卒業アルバムには写真があるはずなのですけど…。

ミュージアムや公共施設の展示にあるような建築物や風景の模型を見るのが好きなので、あの子ども時代のクラブ活動を思い出したのですが。しかし、手先がさほど器用というほどでもなく。どちらかといえば、粘土で好き勝手に動物などをひねりあげるのが好きだったな、という。たぶん、特撮もので背景のジオラマとか着ぐるみにキュンと胸がときめく方ならば、おわかり頂ける境地かと思われます。でも、現実に土いじりして庭をつくるのは、さほど好きじゃないんですね。

ロゴでつくりあげるのも、パーツが細かすぎると飽きてしまいます。
出来合いのミニアチュールより、素材から手作りの方が味がありますよね。ブロガーさんの作品を見てそう思いました。

そういえば、NHKの特集番組で、女性の遺品整理業者が孤独死の現場を詳細にミニチュア再現していた、というのを見かけたことがあります。家の立体模型とかを見るのは好きだけれども、さすがにそれは…と思いつつ、精巧なできあがりになかなか感心したものでした。

( 2021/03/20)


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