陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

森口博子の「サムライハート~2022~」

2022-09-23 | テレビドラマ・アニメ

拙ブログで音楽特集記事みたいなのをやったら。
オタクなので、どうしても、アニメソングばかりになり、けっきょく更新しなかったという経緯があります。公式でない動画を貼り付けるのもどうかと思いましたわけでして。

さて、2022年の6月頃、なにげなしに検索していたら、びっくりする情報が!!

俺の心を鎧が走る!! 「鎧伝サムライトルーパー」森口博子・草尾毅による主題歌「サムライハート 2022」、本日より全世界配信スタート!(アキバ総研 2022.01.31)


なんと、あの名作アニメ「鎧伝サムライトルーパー」の第二期OPを、歌姫&声優が熱唱。
もちろん、森口博子さんと、あの草尾毅さんです。すっかりバラエティ番組のおもしろい姐さんになってしまった感がありますが、歌手なんですよ、この方。草尾さんも私が最後に認識したのは、ドラゴンボールZのトランクス以来です。

サンライズ公式 YouTube チャンネル「サンライズチャンネル」にて公開中の、「「サムライハート ~2022~」森口博子」のアニメーションMVがあります。
ファンによる名場面投票から票数が多かった話数を中心に構成されており、5人のサムライトルーパーの活躍と、魅力的なキャラクター達を堪能できる映像となっている、とのこと。

子どもの頃、作監の塩山紀生さんの回は顔が濃くて暑苦しくて、苦手だったのですが。
いま眺めると、昔の少女漫画みたいに目ヂカラがすさまじくて、なかなか色気がありますよね。大正時代の美人画みたいな。人気漫画の『鬼滅の刃』の絵柄がまさにこの系統なので、これは現代では絶対にウケます! しかも、ディズニーアニメみたいに、良く動く!

1988年放映なのでもう30年以上も前か。当時の女の子たちの熱狂ぶりといったら、半端なかったです。
「聖闘士星矢」や「天空戦記シュラト」などの美少年チーム戦が流行りのころ。少年なのに、睫毛長いし、色っぽいし、でも勇敢だし、これは惚れてしまいます。でも、今みたら、ちょっと危なっかしくて子どもっぽいと親目線で見てしまうのかも。最終戦で泣く場面が多くて、少年ものなのに珍しいと思った覚えが。

これのサウンドトラックとか、きょうだいが持っていたはずですが、現在はありませんね。
カセットテープにコピーして擦り切れるまで繰り返し聞きました。

なお、実家には最終作のOVA「鎧伝サムライトルーパー MESSAGE」をダビングしたビデオテープがあります。試しに一巻分のみ視聴してみましたが、意味が分かりませんでした。真田遼以外のキャラがつぎつぎに、謎の新しい鎧に閉じ込められて、うさんくさいキリシタン女がなんかたくらんでいて…というお話で。後白河法皇の「梁塵秘抄」がヒントなのかな? アニメ本編の迦楼羅だったらわかりやすいキャラなんですが、この子はよくわからなかったです。私の理解力がないせいなのでしょう。

ファンの間でも賛否がわかれているそうで。池田成監督は、この作品が同人まがいに利用されたのを懸念し、高尚な意味あいをこめた作品として終わらせたかったのかもしれません。

ちなみに私がOVAで好きなのは、外伝のニューヨーク編ですね。
「輝煌帝伝説」もアフリカの敵がむちゃぶりしすぎて、音楽のリズムは素晴らしくて頭に残るけれど、いまだに何が起こったのか覚えていません。

ところで、皆さんは誰のファンですか?
私は、きょうだい三人ともこの作品にハマったのですが。他二名は伊達征士と、羽柴当麻で、当時の二大人気キャラでしたが、私はちょっと熱血漢で空回りな主人公の真田遼が好きでした。いつも足手まといで人質役のナスティ柳生嬢とか、山野の純坊ちゃんとか、朱天はじめ敵役の四魔将とか、黒い白炎の飼い主の剣豪さんとか、わりと濃ゆいキャラがいて面白かったです。カオスの中の人、声が渋いですよね。迦楼羅さんも声が勝生真紗子さんなんですよね、海王みちるの。

この「サムライハート」の歌詞、なかなかインパクトがあって。
今でもふとした拍子に思い出すんですよね。「誰もが遠い旅人さ、この街では。迷い子になる明日も歩き続けるさ」なんてところ。「虚しさ抱く鎧を脱ぎ捨てよう」のあたりも、どことなく「少女革命ウテナ」のOPの「潔く、カッコよく、脱ぎ捨てよう」の部分を想起させます。

このアニメに憧れて聖地巡礼した方も多かったはず。
富士山、鳴門の渦潮、秋吉台秋芳洞、大雪山、天橋立。新宿のアルタ前もそうらしいです。

当時はまだ日本はバブル全盛期で華やかだった時代。
昭和の末期でも、時代はまだ明るく右肩上がりの成長を信じられた時代です。巨大ロボットに乗るのをうじうじ迷って引きこもってしまうようなシンジ君が主人公のあの有名アニメの前の、華麗で強くて、けれども儚くて、勇猛果敢な男の子たちの活躍は、いまとなってはとても懐かしいものですよね。私にとっては、憧れのお兄ちゃんなのでした。というか1988年に中高生ぐらいなら、いま50代か…(笑)

( 2022/08/27)

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