チョッピリ遠方のTさまより、
イグサのヒゲが欲しいとの問い合わせで、送りました。
普段表替えの仕事があると困ってしまうくらいに出てしまうのが、
畳を寸法通りに作成する時に切り落としてしまう髭部分なんです。
今回、お問い合わせ頂いた頃から、
中国産や和紙表や襖、障子、網戸の仕事が続いてしまい、
国産表の良い仕事がなかったので大変お待たせしてしまいました。
以前から丸めてお客さんにあげれば良いかなと思っても、
関東間用の五八サイズの畳表の為に、
切り落としが見栄え良く束ねられるほどの大きさでなかったりでしたが、
今回は沢山待っていただき、
2年熟成の1番抜きと1年熟成の3番抜きの畳表の髭をお渡しすることができました。
新草よりも香りが落ち着いてきているので、
恐らく、丁度良いくらいの感じなのかもしれないです。
(畳屋さんは普段からこの匂いなので鈍感になってます。💦)
畳表の香りを全部比べたわけではないので、
私が思うだけかもしれませんが、
うちに来る畳表は、中国産と国産で香りが違いますし。
作られた農家さんによっても微妙に香りが違う様な気がします。
きっと畳屋さん以外の方は匂いに敏感なので違いが分かるかもしれないですね。
こちらがT様より送っていただいた画像です。
このような物を送りました。
箱を開けたらすごく良い香りがしたと感動していただきました。
背の高いのが1番抜きで、手前が3番抜きです。
白い部分がイグサの根元で緑が草先になります。
畳表にする為に織ると、
草の根元、草先が表裏に分かれますから、
表巻裏巻きで表情が変わるので面白いです。
それを芳香オブジェとして使っていただいたところの画像を送っていただきました。
とても、おしゃれ!に使っていただいた事に感謝です。
ありがとうございます。
Tさまのインスタの記事のページです。
(matomato_tomato7さま)
また、畳表の香りに包まれたい方はお風呂の湯船に入れるのも良いと
仲間内で流行ってます。w
畳表を作る為にはイグサを乾燥させるのですが、その際に染土(せんど)という泥水でコーティングしてから乾燥させますので、
少し残った泥で濁りますが、それも温泉気分みたいで良いかもです。(^o^)
(気になる人は少し揉み洗いしても良いかもです。)
ちなみに、染土の量も農家さんによって違うので濁りや匂いの違いを感じられると面白いと思います。