ただ、喜ぶだけでいい | Life is the very ART

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命こそ、人生こそ芸術作品だ!!

生きることを心から謳歌したいという願い、
やりたい放題生きると決めた

書を、文章を、落書きを、写真を、クルマやバイクを通じて
試行錯誤しながら考え、気づき、実践する
そんな「にんげん 伊藤 義之」のBlog

またコロナウィルス感染が広がりつつある、

 

令和二年の夏。朝5時半。

 

基本的に群れて行動するのを好まないぼくは、

大好きなバイクも、独りで出掛けることがほとんど。

走りたいときに走りたいように走り

停りたいときに停りたいだけ停り

自分の思うままに行動したい

早朝、交通量が少ないうちに街から脱出し、

午前の間のいちばん心地よい時間だけを相棒と楽しみ、

まだ道が混雑しない昼前後までには戻ってきて、

午後からは、気に入っている自分の仕事に集中する。

 

そんなカンジの、この数年のパターン。

 

今日はグリーンロードを通って、長野県飯田方面へ抜け、

中津川あたりまで下道を堪能してから、

中央道で一気に名古屋へ帰ってくる、と決めていた。

「道の駅 賤母」

というところに立ち寄ったとき、目に入ってしまった。

 

「手作りスモークチーズ」

 

こう言っては何だけど、

人やものを見る目にはちょっと自信があって、

よほどでないとお土産なんかはスルー。

 

でも今日は、なぜか無性に気になった。

 

道の駅の外に専用のテントを構えて、

燻製したチーズを主に置いているお店、

 

「燻製工房 源」

一度通り過ぎようとしたのだけれど、どうにも気になる。

お買い上げなさい!!と、心のどこかが言っている!!

我欲に囚われていないにも関わらず、いつまでも気になるときは、

絶対買ったほうがいい。

損か得かではなく、絶対に楽しいことになる。

 

で、とてもやさしそうで、それでいて一徹な雰囲気をもつ、

恐らくこのチーズたちを作ってらっしゃるご本人であろうおじさんに、

 

「どれがおすすめですか!?」

 

と尋ねたら、七味唐辛子を表面にかけたものが一番評判がいいという。

 

お値段は、ぼくにとってはお高めなお土産。

でももう、買いなさいと鍛え上げた我が精神(笑)が言っている。

それを買ってほくほくしていたら、思いついてしまった。

 

これをお土産として渡してあげたい人がいたなぁ・・・

 

いつもお世話になりっぱなしなので、

隙あらばなにかお返しをしなくては!と思っていたので、

もう一度テントへ向かい、

 

「もう一個買いに来ました!お土産です!!」

 

と伝えたら、何かがうれしかったのでしょう。

チーズの試食を勧めてくださったので、ひとくち。

 

うまい!!うまいよこれ!!!

 

こういうとき、ぼくは気持ちを隠さない、

というより隠すことができない。

間違いなくニッコニコな顔になっていたはず。

 

それを見たおじさん、

 

「これも食べてみなさい。」

 

と、山ごぼうのしょうゆ漬けを燻製したものと、

殻付きアーモンドの燻製をくれたのです!

 

山ごぼうは、これはダンガー(danger)。

ご飯やおにぎりのネタにもバッチリだし、

かじりながらお酒飲んだら、もうその日はなにもしない(笑)。

 

殻付きアーモンドも、燻製のよい香りが素晴らしいスパイスになって、

ただでさえおいしい殻付きなのに、もうお酒を飲んでその日はなにもしない(笑)。

ぼくがあまりにも店先で、おいしいおいしい!!と連呼していたせいか、

さっきまでぼくしかいなかったお店が、気がつくとお客さんいっぱい!!

いやだって、ホントにおいしいんだもん。

こんなにお試しで食べさせてもらっちゃったから、少しは役に立ってたらいいな、

などと思いながら店を後にしようとすると、おじさんが、

 

「またおいで。」

 

と言ってくれた。

 

「またおいで。」

 

とても心地よい言葉だった。

まるでやさしいおじいちゃんが、孫に言ってくれるような、そんな感じ。

 

あぁ、この人は本当に素敵な人なんだなぁ。

こんな人の作ったものに出会えて、買うことができて本当によかった。

これをお土産として、お世話になっている人に渡すことができるのも、

また実に楽しみで、幸せなこと。

振り返るとこの日、ぼくは自分が喜ぶことしかしていない。

 

早起きはちょっと辛いけど、

まだ空いていて涼しい早朝に、気持ちよく出発し、

気持ちよく、怖くならないペースで、風の匂いを感じ、

緑の鮮やかさを感じ、川の水の鮮烈さを目に焼き付けながら、

道の駅では、直感に従ってお土産を選んだら、

それがとんでもなく美味しくて、

うれしくてありがたいから、臆面もなく喜び、ありがとうを言い、

そうしたらおじさんが親切をくださり、

またおいで、と言う優しい言葉をくださった。

そしてそんな素敵なものをお土産として渡せる、我が身の幸せ。

人生を愉しむためには、

当たり前だけど、自分が「喜ぶ」ことをすればいい。

自分が「喜ぶ」ことを、どんどんしていけばいい。

本当はこうしたほうがいいんだろうな、ということを、

いつまでも放っておく手はない。

できることからやっていけば、一日の中で喜びの比率が高まる。

 

それを100%に近づけていくことが、

人生のひとつの目標になる。

 

今が一番若い。

明日になれば一日、寿命が縮まる。

 

勇気を出して、

本当はやりたいと思っていること、

本当はやったほうがいいと思っていること、

本当はやるべきだと感じていること、

 

やっちゃえよ。

 

そのためには勇気を出して、

本当はやめたいと思っていること、

本当はやらないほうがいいと思っていること、

本当はやっちゃいけないと感じていること、

 

やめちゃえよ。

 

そうしたら、やめた分の空きができるから、

そこに自分が本当に「喜ぶ」こと、放りこんでいけばいいよ。

 

人生が、どんどん美しくなるよ。

 

via Life is the very art.
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