レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章258

2016-06-11 09:25:41 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第五章258

 ウトーとパティがそんなことをこっそりとやっている間、
 チェリーと名もない少女は、

 「ミケーレ」

という言葉まではそれぞれ思い出したようだったが、
その先が思い出せなかったようで、
 それ以上のことは考えるのをやめたかのように、
まず、ひとつの仮面を、アニーが被れるように二人で
アニーの顔を思い出しながら加工していたのだった。
 そこへ、
 「ミケーレ」
という芸術家に会いに行くことを決めたウトーたちがやってきて、
 ギョウザと乳女ニューにチェリーたちが
一所懸命加工に励んでいる仮面を見せると、
 「いい!
 よく見たね。
 僕たちはそのミケーレさんという芸術家のいる世界に行くから、
 ギョウザもニューもその仮面を思いうかべて、
 水晶を覗いてよ」
と、
 パティが
 詳しいことまで聞いていないギョウザとニューにやさしく言うと、
 どちらの妖精もポーとは違い仮面を怖がることなく、
 言われたとおり、水晶を取り出して、ぶつぶつ呟き始めたのだった。


(続く)




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