今日は夫婦で映画『ザリガニの鳴くところ』を見てきました。

二人とも原作を読んでとても面白い作品だと思ったので、映画化されたと知って見に行くことにしたのです。

 

原作を読んだのは2021年の5月。

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上記ブログを読んでいただくとありがたいのですが、そうもいかない方のために、あらすじだけ再掲載させていただきますね。

 

1952年のアメリカ。

6歳のカイアは両親と4人の兄姉とともに、

ノースカロライナ州の湿地に住んでいた。

ある日、子どもたちを置いて、母が家を出て行ってしまった。

酒に溺れ、飲むと暴力を振るう夫に耐えられなくなったのだ。

妻が出て行ってしまうと、父親は子どもたちに手をあげるようになった。

 

母がいなくなって数週間で、一番上の兄と二人の姉も姿を消した。

そして、一番年齢が近い兄ジョディもついに出て行ってしまい、

湿地のボロ家に残ったのはカイアと父親だけになってしまった。

 

カイアは幼いながらに食事や洗濯をこなし、

父の怒りをやり過ごすことを覚えた。

しかしその父親までが家に戻らなくなり、

カイアはたった一人で生きていかねばならなくなった……

(ディーリア・オーエンズさんの『ザリガニの鳴くところ』の

 出だしを私なりにまとめました。)

 

映画は、ある男性の死体が発見されたところから始まります。

それは町では人気の若い男性の死体。

男性が死亡していた場所は「湿地」であり、さまざまな状況証拠から「湿地の少女」カイアが犯人だと断定され、逮捕、裁判にかけられてしまいます。

 

映画の紹介動画をご覧ください。

 

私は始まってものの数分で映画の世界に没頭することができました。

原作を読んだ時に想像していた通りの風景が広がっていたからです。

 

風景だけではなく、登場してきた人物のそれぞれが原作のイメージ通りで、なんて再現性が高いんだろうと感動しましたよ。

 

家庭内暴力や貧困家庭、子どもの教育など、原作通りさまざまな社会問題を含んだ上で、湿地の魅力が存分に描かれているこの作品。

昆虫、魚、とりわけ鳥類の美しさが満載です。

人間以外の生き物には善悪といった判断基準はなく、ただただ生きていくことに懸命でであり、それこそが美しい、というテーマと、この作品が含むミステリー性が合致していて、本当に見事!

もちろん、原作小説同様、ラストに「ああ!そういうことだったのか!!」と驚く仕組みになっています。

 

ミステリであり、サバイバルものであり、女性の一代記であり、恋愛ものでもある。

原作、映画ともに、派手さはないけれど、じっくりと作り上げられていて、まさに一流。

いい作品を見たなぁと、大満足でした。

 

映画本編が終わり、エンドロールで流れる音楽がまた秀逸!

映画の世界観をぎゅっと凝縮したような歌詞と声で、最後まで聞き入ってしまいました。

誰のなんという曲なんだろうと思ったら、テイラー・スウィフトだったんですね!

 

 

じっくりと映画を鑑賞したいとおっしゃる方にお勧めします。

太鼓判ドーン!!

 

 

 

原作小説『ザリガニの鳴くところ』

 

 

 

作家 林真理子さんも絶賛しておられます。

 

 

 

 

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