ケチと浪費家の根源
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昨日は午前中に少し時間があったので、朝のトレーニングは修善寺まで往復５０kmのコースを走ってきました。とっても寒かったですが、やはり平地はペダルを漕ぎ続けているので低体温症になることはありません。狩野川の堤防区間は巡航速度を３０kmに保つように走りました。
もっと強く、そして速くなりたいのですが、中々思うようには上達しませんね。それでもトレーニングを始めた頃から比べると別人のように走れるようになっていると思います。短距離走など、元々私は瞬発力にはたけていたと思いますが、持久力系は苦手で６４歳になって、今真剣に持久力のトレーニングをしています。
自分の体質に合わないことをしているのでしょうが、それでも地道に続けていくとちゃんと発達してくれます。新しい自転車も来るので、これからもっとトレーニングに励みたいと思います。特にヒルクライムのトレーニングはもっとガンガンやるつもりです。
別にレースに出て誰かと競い合うわけではありませんが、強くて速い自分で居ることが、弱くて遅い自分で居るより気持ちいいのですね。もちろん副産物として体が健康になったり、見えない次元に対するパワーが上がったりしますが、個人的には「気持ちがいいから」、ただそれだけの理由でやっていると思います。
前回のブログで自分に必要なものは、自分が可能な範囲でいい物を買った方が良いという話をしました。その方が気持ちがいいし、結局長い目で見ると、いい物は壊れにくいから買い替えが不要で経済的であるということですね。
でも世の中にはケチな人も居れば浪費家も居ます。ケチな人はせっせとお金や資産をため込んで喜んでいます。浪費家の人はお金を借りてまで、飲み屋に行くなど自分の好きなことにお金を使いたがります。世の中の人はケチと浪費家は正反対の人間だと思っています。
そして浪費家よりかはケチの方がまだ安全でいいと思っています。一般的にはお金があった方が安心ですからね。でも私から見ればケチも浪費家もその根源は同じで、その人格に問題があります。ケチも浪費家も根源が同じと言うとピンとこない人がほとんどですが同じなのです。
それはお金に執着する人がケチになり、自分の趣味とか社会的地位も含めて自分の見えとかに執着する人が、そこにお金を使い込むので浪費家になります。だからケチと浪費家の根源はその執着心にあるのですね。結局両方とも自分の心を自分で制御できないのです。
何に執着するかでケチになったり浪費家になったりするだけの違いです。人間にとって執着心が、如何に人生において害をなすかを示す良い例です。お金をいっぱい貯め込んでおいて、ケチに過ごす人が居ます。人からお金を借りてまで、自分の好きなことにどんどんお金を使う人も居ます。
その両方に共通しているのが、両方ともせっかくこの世に生まれてきているのにつまらない人生を過ごし、死んでいくことです。どのような人生を歩むのかはその人の勝手ですが、私はケチや浪費家の人生は人生の時間を無駄にするつまらない生き方だと思っています。
どのようなことに対してもその執着を離れないと、心穏やかな良い人生など送れないのですね。この世では自分の物など何一つないのです。自分の体ですら自分の物ではありません。自分の物でないから病気になったりして、自分の身体でありながら思うようにはならないのです。
これを禅では、「人間本来無一物」と言うのですね。「自分には子供が居る。自分には財産があると言っているけれども、自分ですら自分のものではないのに、何が子供か！何が財産か！？」とお釈迦様も言っていますね。
「俺の物、私の物」という執着を離れれば心穏やかな自由な毎日を過ごすことができるのです。お金に執着すればケチになるし、好きな物に執着すれば浪費家になる。もし自分に与えられたものがあるならば、それはこの世だけの借りものであって、何一つあの世へは持って行けません。
どうせいつかは手放さなければならないものに執着するのは愚の骨頂ですね。お金が無いと実際は困るし、生活していれば必要な物もあります。せっかくの人生だから、好きなことに没頭するのも良いと思います。
でもそれらを得た上で、それらに執着しない生き方が最高の生き方なのだと思いますよ。ほとんどの人はそれができません。禅などをちょっとかじると他人には心が平穏なふりをしますが、いざとなった時を実際に見ているとそうでもないですね。もし本当に執着を離れることができたならば毎日は何と平穏無事な時間なのでしょう。こういうことが分かって私は毎日幸せですよ。平穏な毎日に感謝ですね。ありがとうございます。
合掌
仏光
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