諸君、ご壮健かな。
さて、入口に。
大魔神が鎮座する。
ここは東京都調布市にある角川大映スタジオ。かつては特撮と言えばここで撮影していたが、今は近くにある「白組」とともに、デジタルと実写の融合が増えてきているようだ。
ここのスタジオは関係者以外立入禁止だが、その横にあるショップ「SHOP MAJIN」。
大魔神が怖くて入りづらい。
だが首から下げている「Open Today」が落差があって、なんだか可愛らしい。
これが萌えなのか。
おじさんが転んだら「かわいい!」と叫ぶ女子高生の気持ちが少しわかる。
それでは入ろう。
薄暗い。
そして他にもいないので、お腹がコトコトしてくるとは言うまい。そう、ここは映画の展示とグッズが占拠する、秘密基地なのだ!
怪獣の頭がニョロンコニョロンコ。新婚さんいらっしゃい。
頭だけ切り取ると、何が何だかわからない素人の私を責めないで頂きたい。そして機動戦士ガンダムも、同じような物とも言わないで頂きたい。
東京タワーが破壊。
怪獣がタワーやビルを壊すたび、作った人哀しいだろうなあ、中にいる人怪我しなかったかなあ、とか心配になる。
なのでこの手の映画をは非常に疲れる。
つまり、向いてないのであろうな。
む!
そう、映画は特撮だけではない。かつての銀幕のスターも、忘れてはいけない。
座頭市!
そう、我らが知らない時代の俳優が、多くの努力と苦労をしたからこそ、今の映画の勃興があるのだ。
市川雷蔵?
大映の二枚看板として、勝新太郎ともに「カツライス」と人気を博したらしい。ただ中村玉緒だのパンツに葉っぱだのの相方とは、知名度にやや差があるか。
そして、ここのそばには。
調布映画発祥の碑がある。
子供が遊ぶ公園の入り口にあるそれは、驚くほど静かに建っている。
しかし、映画とはそういう物かもしれない。生活の一部として、心に潤いを与えられたらいいのかもしれない。
沢山の俳優たちの刻名。
その一つ一つに魂がある。