退院日の朝 | 湘南逍遥
2025-03-04 21:35:20

退院日の朝

テーマ:日常

入院から9日目、ベッドの中での最後の夜。深夜2時前に目が覚めた。部屋中に響く大きなイビキが原因であるが、迷惑だとはまったく感じていない。昨晩は20時に眠りに落ちた。6時間たっぷり熟睡したので、頭は冴えている。こうやってベッドの中でこの時間のことを書けるのだから、大イビキにはむしろ感謝している。

 

実は入院初日からベッドの中で埒もないことを考え続けてきた。人間の起源と終焉についてである。なにかの資料に基づいたものではなく、あくまでも私の拙い脳味噌の回路を稼働させての想像である。起源はどういうわけか空想的なものになってしまうのだが、終焉はこれはありえるなぁという現実性を帯びたものになった。

どんな内容なのか、ここで書くつもりはない。入院中の眠れない夜にスマホで見まくったSFジャンルの海外ドラマには十分影響された。面白かったドラマは「ウエストワールド」であった。少し古いがエド・ハリスやアンソニー・ホプキンスという名優が出演していたSF作品である。

 

現実の世界でもドラマのような出来事が起こった。トランプとゼレンスキーの口論である。このとき、私がベッドの中で考えた推測はあながち外れてはいないような気がした。そう書くと、人間の終焉は戦争と思うかもしれないがそうではない。とりわけ人類を滅亡させるような核戦争は絶対に起こらないと考えている。

 

なにかモヤモヤした内容で申し訳ないのだが、私自身もベッドの中でモンモンとしているのでお許しいただきたい、退院したら拙い推測の理論武装を試みたい。

 

私は今日退院するが、整形外科患者が集まる相部屋でよかったと思う。整形外科患者は基本的に「治る患者」ばかりだからだ(とはいえ半年で2回の手術はけっこう辛かったが)。

病気の種類はさまざまだから、入院患者がベッドの中で考えることもさまざまだろう。あるいはあえて考えない、考えるのをやめたという人だっているだろう。

人間をひとつの生命体とした場合、さらには地球がそうである場合、今は健康であるのか、病気にかかっていないのか、かかっているのならどんな病気でどんな症状なのか……と考えていく。普通なら眠くなるものだが、入院しているベッドの中では次々と考えがめぐるから不思議である。

だいぶ前にこのブログでも書いたと思うが、「百億の昼と千億の夜」がふと頭に浮かんだ。退院したら読み返してみたい。

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