駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

不動産屋は人間の顔と同じ 二つと同じものはありません

2022年05月22日 | 不動産業界

もうすぐ103歳になる母

さすがにもう残された時間は長くない

そう覚悟していますが

だからと言って今は会う事もできません

コロナで介護施設に行っても面会させてもらえないのです。

ただ先月の半ばに行った時には

運よく会う事ができました。

たまたま病院に入院していて

その病院から介護施設に移る

その僅かな時間に偶然遭遇したのです

車椅子に乗ってる母の手を握り

一生懸命に語りましたが

私の事を分かってるのかどうか

いまいち確信が持てませんでしたね

力強く手を握り返してくれますが

そのまま眠り出すのです。

それを見て

もしかしたらもう近いかも知れない

そんな思いで東京に戻ってきました。

ですから

兄や姉からいつ電話が来ても驚かないように

心の準備はしています。

そんな中

数日前に

姉からLINEで動画が届きました。

車で母親を病院に連れて行ったと言う事で

その様子を撮影して送ってくれたのです

それを見ると嬉しくなりましたね。

私が会った時よりも

元気になってるのです。

先日ゴルフ仲間の人と母親の話をした時に

90歳とか100歳まで生きる人は

中々死なないから安心しなさい

って言われたのを思い出しました。

確かに人は簡単には死なない

そう言えるのかもしれません

ただ

その動画を送ってきた姉は

2月に夫を亡くしましたが

倒れる寸前まで元気だった訳で

義兄のケースで言えば

全く逆になります。

つまり

人間はあっけなく簡単に死ぬのです。

人は簡単には死なない

人は簡単に死ぬ

この相反する言葉が

人間には当てはまるのです。

これ一見矛盾のように思えますが

矛盾ではありません

言葉の使い方が間違ってるのです。

人間を主語にした以上

その述語は人間全体に対して使うべきであって

この簡単には死なないとか

簡単に死ぬ

なんて個別の事例に使えば

使用方法としては間違いなんです。

人間を主語にすれば

簡単に死ぬこともあれば

簡単には死なない事もある

これが正しい表現って事になります。

ただ

こんな話を書いてますが

人がそう言うからと言って

いちいちその間違いを指摘しては

人間関係が上手く行かなくなりますよ

人間の交わす会話は

大体そんな感じですから

それを受け入れて流さないと

人付き合いは出来なくなります。

あいつは揚げ足ばかり取る

そう言われて周りの人は避けるようになります。

では私は何でそんな事を書いてるかと言うと

この話は仕事ではしっかり分けて捉えないといけないからです。

使う主語が広範囲であれば

続く言葉はその広範囲を網羅する

それを意識しなければなりません

主語が広範囲なのに

個別的な表現を使っては

判断を誤る事になります。

ここまで書いて思いますが

私は表現が下手ですね

読んでる人は

何を言いたいのか分からないかもしれません。

具体的に例を示しますね。

私達の仕事では

お客様からよく

不動産は今値上がりしてますか?

って聞かれます

そう言われて

今ガンガン上がってますよ

なんて答えては間違いです。

不動産が全体的に上がるのは

列島改造ブームの時で終わっています。

ですから

都心部が上がっていても

郊外は値下がりしてる

なんて事は良く起こりますし

物件によっては値下がりどころか

タダでも誰も引き取らない

こんな事もある訳です。

ですから

お客様はそう聞いて来ますが

不動産屋としては

○○線の沿線は値上がりしてますが

○○線の沿線は物件がダブついてます

みたいな個別の話しに誘導しないと

不動産屋から値上がりしてる

なんて言われて

それを当てにして借金したら

自分の不動産は売れずに借金だけが残った

なんて話にもなりかねないのです。

またお客様が

今アパートの利回りはどの位ですか?

なんて聞かれて

7%位です

なんて答えては失格です。

厳密に言えば

2%の物件もあれば20%の物件もある

これが不動産です。

そして

不動産屋はその思考方法を身に付ける事によって

より深く不動産の情報が自分の物になるのです。

くれぐれも

不動産は個別的な要因が強い

その程度は

しっかり頭に叩き込みましょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 被害捏造癖は不幸とセット | トップ | 居住用不動産の減価償却はイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

不動産業界」カテゴリの最新記事