今月初旬に書いた記事で乗務三週目というのを伝えたのだが、その後その乗務は四週目まで続いた。
そこで一旦、自宅に帰ることができるということで自宅に帰ってきたのであるが、そこで緊張の糸が切れたのかなんなのか体調を崩し、ついにお医者様のお世話になることになってしまった。
この乗務はいまだ続いており、予定では七週までいくことになっている。
ということでさすがに交代してもらったというわけだ。
現在、中国国内を飛ぶプライベートジェットの需要が爆発的に増えている。
しかし昨年の需要が落ち込んだ時に整理した人員がコロナ禍で入国・帰国がいまだ制限されているために戻ってこれないでいる。また外国から新しく人を雇いたいと思っていてもビザの申請・発行がかなり制限されているため、ほぼ不可能な状態になっている。
そのため、今いる人員で爆発的に増えた需要をカバーするしかない状態に追い込まれている、というのが現状なのだ。
つまり需要と供給のアンバランスが起きているというわけ。
このようなことは今後、エアライン業界で大規模に起きることが予想される。
もちろん長期的には調整されていく(需要と供給のバランスがとられる)のではあるが、そこに達するまでの間、すでに働いている人員に極端な労働環境が与えられるような気がしている。
皆さんの応援が励みになります。
ここ↓をクリックお願いします!
飛行機ランキング
今回、ドクターのお世話になり、過労について私自身でもいろいろ調べて学んだ。
ほぼ毎日移動してホテルの部屋が変わったりベッドや枕が変わることで睡眠の質が低下。そうすると毎日少しずつ「睡眠負債」がたまっていく。毎日毎日は少しずつでもそれが長期にわたると大きな負債となり以下のようないろいろな変調をきたすようになるんだそうだ。
○疲れのため代謝が悪くなり、体の重だるさが連日とれなくなってくる。
○記憶力・ヒラメキ力が低下する。機転が利かなくなる。そのためうっかりミスや初動の遅れが出始める。
○精神状態が不安定となりイライラや不安が高じやすくなり、仕事やプライベートの人間関係がぎくしゃくしてくる。
○夜になっても仕事のことが頭から離れなくなり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなって夜に何度も起きたりと睡眠の質が劣化し始める。
私にもこのような症状が出てきていた。
幸いにもこの時点で私は休ませてもらえたのであるが、これがさらに進行すると免疫力を損なったり、精神的な不調が起き始めるのだそうだ。そこまで行ってしまうと健康に戻るにも時間がかかることになる。
こんなコロナ禍でみんな仕事がないようなイメージがあるのだが、一部の業種・産業では過重労働を強いられているということも聞いている。
私の身近な航空業界ではそれがこれから急激に起きるような気がしている。
だから関係者の方々にはホント気を付けていただきたいと思う。
私も明日、また誕生日を迎えてしまう。
また一つ年を取るんだねえ.......
老け込みたくはないが、自分の体は自分で労わってあげないと、ね!
最後まで読んでいただけたのなら→ここ(ブログランキング投票)と下の「いいね!」をクリック!